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 おカネだけは平等だ!?

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突然ですが、クイズをひとつ。下記の豚と虎のやりとりは、いっとき世間を騒がせたニュースを風刺しています。さて、元ネタは何を指しているのでしょうか? このコラムが掲載されたのが、2013年12月号なので、その時期に取り上げられていたニュースになります。

 

「お父さん、とうとう捕まっちゃったわ。これからアタシ、どうすればいいの?」

 

「バカもの! 身から出た錆じゃ! 自分で考えろ! それにお父さんなんて呼ばれたくないわい。お前みたいな豚オンナに!」

 

「何よ、その言い草。アタシはただ、運動員の手配をしただけよ。選挙には絶対勝たなきゃダメだって、いつもお父さんが言うから」

 

「それにしても加減ってものがあるだろ。あんなに派手にやらかしやがって。それでなくてもお前は、特捜から目を着けられていたんだから」

 

「ウソ。そんなの初耳だわ」

 

「……ったく。そんなことにも気付いてなかったのか。つくづくおめでたいオンナだよ、お前は。ワシが倒れてからのこの10年間にやってきたことを、じっくり振り返ってみろ。特捜が目を着けないワケがない。まさにカネの亡者じゃないか」

 

「何のこと? ナルちゃん、意味分かんな~い」

 

「へん。何がナルちゃんだ。いいだろう。分かんなきゃ言ってやる。まずはあのトンネル会社から、お前ら夫婦が毎年ふんだくっていた1億8000万円だ。たまたまワシが気付いて減額させたからいいものの、気付かなきゃずっと取り続ける腹だったに違いない。そうだろ、このドロボー猫ならぬドロボー豚め」

 

「何よ、それっぽっちのお金。だって、売り上げが800億円もあるのよ、あの会社。それくらい貰ったってバチ当たんないわよ」

 

「バカもの! 現に今、バチが当たってるじゃないか。それにお前、1億9000万円で買ったマンションを、会社に2億5000万円で売ったんだってな」

 

「んもう。そんなちっこいことまで言ったら、キリがないでしょ。お父さんだって叩けば少しは……」

 

「何だ。少しは何だって言うんだ。いいか、豚オンナ。ワシは裸一貫からこれだけのグループを一人で築き上げたんだぞ。それも金儲けのためじゃない。この国の僻地医療のため、貧乏人のためにだ。『生命だけは平等だ』という信念を持ってな」

 

「あ~あ。またその話? 聞き飽きたわよ、もう。そもそも生命が平等なワケないじゃない。それを言うなら『おカネだけは平等だ』でしょ。生命は人によって価値が違うけど、おカネは誰が持っても1万円は1万円、1億円は1億円で価値は同じだから。ま、でも、お父さんに相談したアタシがいけなかったわよね。今度からおカネに相談するわ。じゃあね~」

 

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2013年12月号の記事より

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(このコラムの虎に贈る言葉。粋なシニアをしようぜ!)

株式会社ライフ・パル 粋なシニアを、しようぜ

 

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(医療業界に近しいということで……遺伝子を調べれば、将来がんにかかる可能性の有無がわかるとのこと)

株式会社レクチャーモア「遺伝子が教えてくれる将来の発病リスク。」