SECが結晶太陽電池世界第6位のJinKOソーラーと業務提携 初年度100億円、年間50メガワットも視野に
SECが結晶太陽電池世界第6位のJinKOソーラーと業務提携
初年度100億円、年間50メガワットも視野に
去る7月24日、独立系のエレベーターメンテナンス会社としては国内最大手のSECエレベーターと、結晶太陽電池メーカーとしては世界第6位のJinKO(ジンコ)ソーラー=中国=が、東京都内のホテルで共同記者会見を開き、国内外における今後の販売戦略を視野に、フィフティ・フィフティの業務提携を結んだと発表した。
SECはこれまでも、国内大手硝子メーカーと技術提携をするなどして、独自の太陽光パネルを開発し、メガソーラー、一般住宅、マンション、工場、ビルの屋上や屋根を設置対象に、年間約20億円を売り上げている。それに加え、JinKOの製品をシステムに取り入れた今春からは、僅か3カ月間で13億円を売り上げたばかりか、「今年度もすでに70億円ほど受注しており、最終的(2014年5月期)には100億円に達する見込み」(鈴木孝夫会長兼CEO)だ。
ここ数年のうちにも年間50メガワットを達成すべく、これまでは太陽光発電事業を担当する1セクションだった新エネルギーサイエンス開発課を分社化し、人的増強を図ったうえで、この9月にも新会社「新エネルギーサイエンス」として発足させる。併せてJinKOとの共同開発ブランドとして、新たな太陽光発電モジュール「SEC-JinKO」を市場に送り出す計画だ。
一方のJinKOは、この年初に日本オフィスをオープン。
「JinKOの更なる成長にとって、日本はもっとも重要で欠かすことのできない市場」(李仙德董事長)と位置付けており、全国約160拠点に及ぶSECのサービス網に期待を寄せたと見られる。
あと数年で売電制度は打ち切られると言われているのに、なぜ今ごろになってSECは新たな投資をし、JinKOは日本に進出したのかという記者の質問に対しては、鈴木会長兼CEO、李董事長とも、
「再生可能エネルギーの開発は、もはや目先の損得を超えた、人類全体の宿題だ」と、口を揃えた。まさしくその通りである。
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◆2013年9月号の記事より◆