株式会社みらいワークス「プロフェッショナルの日」制定~岡本祥治社長が語るプロフェッショナルの実態とは
株式会社みらいワークスは、人生100年時代における個人のキャリア形成を支援するプラットフォームを提供している。働き方が組織から個の時代にシフトしていく中、ライフステージに応じて「独立」「起業」「転職」を自由に選択できる社会をつくるため、フリーランスのプロフェッショナルを中心に活躍の場を創出する。去る2月6日「プロフェッショナルの日」制定を記念して、岡本氏による実態調査の発表と、第一線のプロフェッショナルによるパネルディスカッションが行われた。
「プロフェッショナルの日」制定の背景は?
-人生100年時代の大きな変化は、個人の寿命が会社(組織)の寿命を超えるということだ。つまり、終身雇用という概念が今後はなくなっていく。だとすると、個人レベルで「どう働くか」「どう生きていくか」が問われる中、個々が強みを生かしてプロフェッショナルとして働くことがますます求められる。プロフェッショナルは「仕事を時間ベースではなくアウトプットベースで捉え、自分の活躍できる環境を自分で選択していく主体性のある人」であると言える。そこで、このプロフェッショナルとしての働き方を、周知するため毎年2月6日を「プロフェッショナルの日」として制定したのだ。(「プロフェッショナルの日」は一般社団法人日本記念日協会より認定を受けたもの)
以下に、これを記念して先んじて行った実態調査により、プロフェッショナル像を抽出してみよう。
プロフェッショナルになると、収入が増え、労働時間が減る?!プロフェッショナル実体調査を紐解く
-今回の調査は、プロフェッショナル303人に対して行った。年齢は40代、50代が約7割を占め、役職も前職、課長以上が7割だ。フリーランスを始めた理由が、自分自身で労働時間をコントロールするためが47.9%、年収アップのためが45.5%と上位を占めている。実態としてプロフェッショナルになると、収入を維持するために、労働時間は増えるというイメージがあるが、今回実態調査によると、収入が増える一方、労働時間が減るという傾向が強く出た。
●労働時間と年収について : 雇用されていた時期と比較し、労働時間については、48%が「減少」、14%が「増加」、38%が「ほとんど変わらない」と回答。年収の増減については、70%が「増加」、10%が「減少」、20%が「ほとんど変わらない」であった。
さらに、年収が1千万円超えをしている人が、給与所得者になると全体の4.5%しかいないのに対し、今回フリーランスの方の回答からみると実に45.2%が1千万円を超えている。
では、スキルアップについてはどうだろうか?
●スキルアップは十分にできていると感じていますか:
これに対し、満足が48.2%を占め、約半分が満足しているという結果が出ている。逆に不満は、18.8%しかない。
●今後の働き方について : 現在考えている今後の働き方について、47%が「固定せず、フリーコンサルタント、起業、再就職、その時の状況に合った働き方を選択したい」、30%が「フリーコンサルタント」、16%が「起業」、7%が「再就職」であった。
今後の働きかたについては、約半数がその時の状況にあった働き方を選択したいと答えており、個人の働き方を主体的に選ぼうとする、時代を先取りするキャリアの選択が主流になりつつあることが浮き彫りになっている。
現役プロフェッショナルに聞くパネルディスカッション
次に、「活躍する現役プロ人材に聞く!自分の市場価値を高めるための秘訣」と題し、プロフェッショナルとして耳目を集める3人が登壇。岡本氏のモデレーターでディスカッションがすすめられた。こちらも興味深い内容となったが、詳細については、追って別の機会に紹介したい。
■パネラー
守屋 実 (もりや みのる) ※新規事業のプロフェッショナル
1969年生まれ。明治学院大学卒業後、株式会社ミスミ(現ミスミグループ本社)に入社。新市場開発室にて新規事業の開発に従事。2002年には、新規事業の専門会社である株式会社エムアウトを、ミスミ創業オーナーの田口氏とともに創業、複数の事業の立ち上げおよび売却を実施。2010年に独立し、守屋実事務所を設立。設立前および設立間もないベンチャーを主な対象に、新規事業創出の専門家として活動。自ら、投資を実行、役員に就任、事業責任を負うスタイルを基本とする。ラクスル株式会社、ケアプロ株式会社、ブティックスの立ち上げに参画、2018年にはブティックス、ラクスルが上場。最近は、AuB株式会社、株式会社ミーミル(UZABASEグループ)、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の経営に参画している。
渋谷 雄大 (しぶや ゆうだい) ※伝道のプロフェッショナル
株式会社MOVED 代表取締役。サイボウズ株式会社 エバンジェリスト。1986年生まれ。東京メディカルスポーツ専門学校 鍼灸科卒業後、オーストラリア・シドニーで鍼灸師・スポーツトレーナーとして活動。帰国後、独立・創業などを経て、ICTコミュニケーションズ株式会社にてIT業界へとキャリアチェンジ。ITサービスの導入・活用研修や資格試験の設計などを経験。2015年よりサイボウズ株式会社 kintoneエバンジェリストとして、年間140回を超えるセミナー・講演活動を担当し、kintoneの認知拡大・ユーザー数増加に貢献。2018年に株式会社MOVEDを設立。
福澤 知浩 (ふくざわ ともひろ) ※モノづくりのプロフェッショナル
株式会社SkyDrive代表取締役。1987年生まれ。東京大学工学部卒業後、トヨタ自動車にて自動車部品のグローバル調達に従事。同時に多くの現場でトヨタ生産方式を用いたカイゼンをし、原価改善賞受賞。2014年に『空飛ぶクルマ』を開発する『CARTIVATOR(カーティベーター)』に参画し、共同代表に。2017年に独立し、中小企業を中心とした製造業の経営コンサルティング会社を設立。20社以上の経営改善実施。2018年にSkyDriveを設立。
■モデレータ
岡本 祥治(おかもと ながはる) ※プロフェッショナル人材の専門家ー
株式会社みらいワークス代表取締役社長。1976年生まれ。2000年に慶應義塾大学理工学部を卒業後、アクセンチュア株式会社、ベンチャー企業を経て、47都道府県を旅する中で「日本を元気にしたい」という想いが強くなり、起業。2012年、みらいワークスを設立し、創業者として事業を推進。働き方改革の広がりやフリーランス需要の拡大とともに急成長し、2017年12月に東証マザーズへ上場。