通学式スクール以上の品質とオンラインの利便性を兼ね備える新世代オンライン英会話スクールとは?

 

各社がしのぎを削る英会話業界。

その中で、日本市場への参入は2016年と後発ながら、圧倒的なサービス品質の高さから、着実に利用者数を増やしている企業がある。

その企業とは「VIPABC株式会社」。

グローバルに展開するエドテック(Edtech=教育×テクノロジーの意味)企業「iTutorGroup」の日本法人で、企業評価額10億ドル(約1090億円相当)を超えるユニコーン企業だ。

 

数あるオンライン英会話スクールの中から、同社が選ばれる秘密はどこにあるのか? 同社のマーケティング担当・村瀬篤氏に聞いた。

 

 

創業者・Yang博士と日本の縁

VIPABCのyang代表

iTutorGroupと日本の縁は、実は2016年が初めてではない。

同グループの創始者であり、現代表者でもあるEric Yang(楊正大)博士は、1990年代に、東京大学で自然科学の研究と教授を務めていたことがあるからだ。

Yang氏は、1998年に台湾に帰国した後、オンラインの英会話スクールを創設。2004年には、利用者のニーズや興味、レベルなどに合わせて自動で最適な講師や教材、クラスメイトなどをマッチングする独自の自動コース生成システム(DCGS)をリリースして、オンライン英会話を提供するiTutorGroupを立ち上げた。

海外で大きな実績を挙げた上で、2016年から日本展開に乗り出した。

 

 

常識を覆すことでオンリーワンに

英会話の学び方は多くの場合、通学式教室かオンラインサービスのどちらかだ。

 

このうち通学式教室は、講師・授業の質やサポート体制はある程度整っているものの、選べるコースが限られる、通学が面倒、授業料が高いことなどが課題。

一方のオンラインサービスは、場所と時間を選ばず安価ではあるが、授業のクオリティやサポート体制は通学式教室には及ばない。

 

それぞれに一長一短があり、理想を言えば「一流の講師による質の高い授業をオンラインで時と場所を選ばず、安価に受けられる」に越したことはないのだが、そんなサービスはどこも取り扱っていなかった。

VIPABCとは

 

iTutorGroupの強みは、この常識を乗り越えたこと。

誰も為し得なかった「両者のいいとこ取り」を実現し、通学式スクール以上の授業品質とオンラインの利便性を兼ね備えたサービスを作り出したことにある。

 

 

「生徒第一」を徹底したVIPサービス

VIPABC株式会社のサービスが同業他社と大きく異なるのは、まずはその講師の質の高さだ。

現在、グループが抱える英語講師は全世界で約2万人に上るが、その全員が世界的英語教授法の資格(TESOL)を保持。また95%以上の講師が、実際に3年以上教えた経験を持っている。

 

また、レッスンには自社開発のプラットホームを使っているため、授業の録音やリアルタイムの板書きが可能など自由度の高さは抜群。

さらに、講師からは受講者が見えない一方向カメラなので、ジャスチャーに頼らず表現を磨くことができる。

 

一方、利便性についての独自性は、まず生徒と講師、教材、一緒に学ぶクラスメイトなどとのマッチングにAI技術を使った独自のシステムであるDCGSを使用。

過去に世界中で行われた約1億8千回のレッスンから収集されたビッグデータを活用し、1人ひとりに最適化された学習プランを提案していることが挙げられる。

 

教材は、ビジネスや生活擁護といったほかに、科学・テクノロジー、ヘルスケア・医療、ファッションなど20分野をカバー。12段階の細かなレベル分けで、自分の興味・レベルにあった学習が可能だ。

 

また、人気の時間は予約がいっぱいということなしに、24時間いつでも確実にレッスンの予約が可能できるのも、忙しいビジネスマンにとってはありがたいポイント。

 

そのこだわりを村瀬氏は「他社は、先生の空いているところに生徒さんを合わせますが、弊社では、生徒さんが指定した時間に先生を持ってくる。逆の発想なんです」と語り、数ある同社のこだわりのうち、氏が特に好きな点の1つだと話す。

 

 

同業経験があるからこそ違いが分かる

村瀬氏は、早稲田大学在学中から英語を習得したいと考え、英会話学校の利用も検討した。

しかし、2000年代初頭当時はオンラインスクールがまだ一般的ではなく、通学スクールは学生の身には学費が高すぎたことから断念し、独学で勉強を重ねる道を選ぶ。

その経験を元に、外資系企業に2年勤務した後、オンライン英会話スクールを立ち上げ約5年間経営。

その後、2017年末にVIPABC株式会社に転職するが、その時決め手になったのは「入社までに、実際に体験レッスンを受けて、まず思ったのはクオリティが素晴らしいということ。自分でもやっていたので、いかに秀でているかがよくわかったこと」だったという。

 

同社の価格設定は、通学スクールに比べれば格段に低価格だが、オンラインスクールの中では決して安い方ではない。

だからこそ、コストパフォーマンスで考えてもらうことが大切だと村瀬氏は話す。

 

「まず授業は1コマ45分で標準的なオンライン英会話スクールの20〜25分の約2倍です。オンラインスクールの中には、授業1コマ数百円のところもありますが、その価格でいい先生を確保することはやはり無理なんですね。

言語の学習は時間がかかるもの。

仮に講師の質、授業の質の差が数%だったとしても、毎回積み上がっていけば、時間が立つほど大きな差になります。例え月額5000円違ったとしても、目標とする成長曲線に確実に近づいていける費用対効果の高さを知ってもらいたいと思います」。

 

 

根底にあるのは他社との「視点」の違い

ただ、いくら講師やシステムがよくても最終的に勉強するのは人間であり、続けられなくては意味がない。

 

そこで同社が講師の質、利便性と並んで同社が力を入れているのは、ドロップアウトを防ぐサポート体制の充実。

具体的には、24時間のテクニカルサポート、学習の悩み相談に答えるカスタマープロテクション、学習プランや契約の相談を受ける語学コーディネーターがチームとなって1人ひとりの生徒を支えることだ。

 

2018年4月には、初受講日から31日間で受講したレッスン数に相当するポイント(最大20レッスン)を還元する「英語学習習慣化サポート」も導入された。

これは、蓄積されたビッグデータから導かれた「最初の約カ月で15レッスン前後を受けると、その後もドロップアウトせずに継続して勉強していける」傾向に沿ったもので、新規会員のモチベーション維持に効果を上げている。

 

同社がそこまでサポートを重視するのは、教育機関としての矜持にほかならない。

「〝休眠会員はおいしい〟と言う企業さんはありますし、それはビジネスとして捉えると悪いことではないのかもしれません。

しかし、弊社は教育事業を主軸とする企業。

生徒さんの英語が上達していないのに、お金をいただくのはおかしな話です。生徒さんが望む成果を上げられるよう、こちら側からも最大限フォローするのは当然ですし、効果が出れば生徒さんからの評価も上がり、周りの方へのご紹介にも自然とつながっていくと考えています。

語学ができることで人生が豊かになったり、新しいキャリアパスが開けたりという展開もあると思いますので、結果を出すことにポリシーをしています」と村瀬氏。

 

当然それだけのコストはかかるが、そうして顧客の利益を最大化することが、最終的に同社の利益にもつながっているのは、国際的舞台での成功が示す通りだ。

 

 

英語教育を介した地方創生への思い

そんな同社が今、今後の展望を睨んでキーワードとしているのが「地方創生」だという。

一見、英会話事業と地方の活性化は関係なさそうに思える。しかし、実はそうではないと村瀬氏は力を込める。

「例えば地方都市での大手予備校の撤退は、生徒さんの学ぶ場所がなくなるということ。その点、弊社はオンラインで展開しているので場所に縛られる必要はありません。だからこそ、地方のニーズに応えたいと思いますし、それは創業者も同じ思いです」

 

現在は、地方都市と海外を直接結ぶ格安航空便の普及もあり、東京や大阪を経由せずとも、直接海外から地方都市へ人が流れる時代となっている。

そんな中、取引先や販売先を海外へと拡大するために英語の習得をめざす中小企業の社長たちも、同社がぜひ応援したいと願う層の一つだ。

 

「社運をかけて勝負に出ようという方たちは、モチベーションが違います。いいクオリティのレッスンを受けて、必ず英語をものにしたいという層は確実にいますから、まずはそこに届けたい。

そうしたポジティブなエネルギーの強い方から、周りに伝わっていけばいいと思いますし、英語の習得によってビジネスが発展することにつながれば、各地域が活性化する一助になれるのではと思っています」

 

 

英語はそれだけではただの道具に過ぎないが、ビジネスや専門分野と掛け合わせることができれば、活躍の舞台を世界へと広げるきっかけになる。

海外を目指す中小企業にとって、頼もしい味方が一人増えた。

 

 

村瀬篤(むらせ・あつし)

1982年生まれ。神奈川県川崎市出身。

早稲田大学社会科学部を卒業後、外資系企業で2年間勤務した後、帰国し、オンライン英会話学校を立ち上げる。

その後、2017年11月にVIPABC株式会社に入社、現在に至る。

 

 

VIPABC 株式会社

東京都千代田区九段北1-8-10

住友不動産九段ビル8階

TEL:03-6256-9100

URL:http://www.vipabc.co.jp