◆取材・文:加藤 俊

 

いま、東京の東側が面白い展開を見せている。中心になっているのは台東区。この地に新しい世代のデザイナーや職人、クリエイター達が集まりだしているのだ。

下町という言葉では括れないおしゃれなショップや工房、カフェなどが、風情溢れる街に作られることで、街はどう変わるのか。その可能性を探るために、東京の東側で起きているこのムーブメントの中心で、うねりを巻き起こしている3イベントの運営者達に集まってもらった。それぞれが見据えるものとは何なのか?

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写真左から●あつらえ 藤井 健雄(@GRIFFE東京/ 株式会社イビインターナショナル 代表取締役 ●SPEAK EAST! 林 きょうこ(Coquette株式会社 代表取締役)●モノマチ 鈴木 淳(台東デザイナーズビレッジ インキュベーションマネージャー〈村長〉)

クリエイターを惹きつけはじめた東トーキョー

―台東区を中心とした東トーキョーがクリエイター達を惹きつけるようになったのには、皆さんのイベントが旗振り役となっているところが大きいかと思いますが、このムーブメントが起きたそもそもの経緯を辿ると、鈴木さん(以下、村長)の〝台東デザイナーズビレッジ(以下、デザビレ)〟という創業支援施設が開設した2004年が、一つの起点になっているように見えます。

 

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鈴木 デザビレはもともと台東区の廃校になってしまった学校、旧小島小学校跡を改装して作った〝創業支援施設〟です。創業支援施設といっても他のそれと違うのは、ファッション雑貨関連のクリエイターに特化して創業支援を行っている施設ということにあります。

 

入居したクリエイター達に、学校の各教室を仕事場として3年間提供します。その間にビジネスやブランド戦略などの育成支援をして、力をつけて巣立ってもらうことを目的としています。

 

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旧小島小学校を改装して作られた台東デザイナーズビレッジの正門

2004年の開設から今年の春までに49組のクリエイターが卒業しました。そのうち23組が台東区内に残り、更に16組が店舗を併設するに至っています。

いまモノづくりの発信地として台東区に衆目が集まってきている要因はこのデザビレの卒業生たちが、元気な声を挙げている点もあるのだと思います。

 

―どういった経緯で設立されたのですか?

 

鈴木 当時、台東区はOEMや下請けの仕事が、アジアの諸外国に奪われるという深刻な問題を抱えていました。その対抗策として付加価値の高いモノづくりをしていくために、デザイナーを誘致したいという産業界の要望があったのです。それと創業支援施設を作ると国からお金がもらえるという懐具合の事情。人口減少による小学校の廃校利用計画という三つの事情が合わさって、デザビレはできたんです。

だから、開設当初はあまり期待されていませんでした。ところが、何人かの優秀なクリエイターがでてきてくれて、徐々に周囲の目も変わっていったんです。

 

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藤井 僕はその周囲の目が変わり始めた頃に、この街に入りました。台東区が〝モノづくりの街〟という標語を打ち出して、それに呼応する形でJR東日本都市開発が2k540(以下、2k)という商業施設を作って、そこのテナントとして入ることになったのです。

 

―それでは、皆さんのイベントについて教えてください。

 

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モノマチの賑わっている様子

鈴木 モノマチはデザビレからから派生したイベントです。主催者は、「台東モノづくりのマチづくり実行委員会」で、この組織名を縮めて〝モノマチ〟です。

 

モノづくりの現場をお客さんに直接見てもらい、この地域を好きになってもらうことを目的としています。イベント期間の数日間は、学校の文化祭みたいに、デザビレの作業場や、周辺地域の徒蔵エリアの商店街、工房を一般の人に開放してもらいます。お客さんが直に作業場に足を踏み入れて、町とモノづくりの魅力に肌で触れてもらうイベントです。

 

―はじめはデザビレのアトリエだけを開放していたそうですが、なぜこれをデザビレの外にも広げようと考えたのですか?

 

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鈴木 それは、モノづくりの現場を見ないとそのモノの価値がわからなくなってきていることが挙げられます。モノだけ見てたら、中国製も日本製も変わりがないところまで来ています。

 

でも日本で作る良さってのは、どこかにまだあって、それは〝モノの背景を共感しやすい点〟だったりします。人が手に取った商品には、きちんと作られている場所があって、作り手がいて、その作り手の思いが込められていて、それが受け取る側の歴史感や伝統が通奏低音となっている心の裡に触れていくのです……、こうやって想像を伸ばせる〝近さ〟が日本で作る良さなんです。

 

ワインツーリズムってありますよね。あれって、お客さんにワインの作っている畑と工場を直接見てもらうツアーで、あのツアーの参加者は、少々値の張るワインでも、作る過程を目にしている分買う気になり易いそうなんです。

 

藤井 でもそういったワインを飲める贅沢さというのもありますよね。

 

鈴木 そうですよね。彼らはワインだけを買っているのではなくて、その背景にあるものを含めて購入しているんです。そして背景に想いを馳せて飲むワインの味はさぞ芳醇に感じられるのだと思います。

日本のモノづくりを考えたとき、この先こういった付加価値を提供していくことが、モノのブランド価値を左右する点になるのだと思います。それで、モノの価値を高める有効な手立てとして、モノマチのイベントを行っています。

 

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写真上から Coquetteのお店/SPEAK EAST!のイベントの様子/オシャレな小物に多くの人が集まった。

 私はCoquetteというバッグのデザイナーで台東区に自社のバッグと雑貨のお店があります。ブランド立ち上げ当時の苦労は今でも憶えていますよ。

私がデザビレの一期生だった頃、台東区の職人さんをまわって、バッグを作ってもらうよう頼み込んで、やっとのこと何とか自分のお店を出すところまで辿りついたんですけど、いざオープンしてみても全然お客さまが来ない。ショックを受けつつも、私の中にお店を出す過程で色々な人に手伝ってもらった、この街に対する感謝は胸に残っていることを感じたんです。

台東区の人々の懐の深さというか、そうした気持ちの良さがきっかけになって、〝ここ〟できちんと自分の商品を発信していきたいということを強く意識しだしたんです。

 

それで3年前かな。どうすれば、お店にお客さまが来てもらえるか考えるのと一緒に、街に来てくれるお客さまの総数を増やすことも考えるようになって、やがて私のお店だけではないもっと大きな規模で見るようになりました。

お客さまにこの街に来て、街自体を楽しんで帰ってもらいたい、ではまずお店が必要だ。お店を出すには不動産も必要。でもしっかりとこの地に根付いた意識を持ったお店が増えないと意味が無い。そういった想像を膨らませていくうちに、だったら自分でイベントをやろうってなったんです。

 

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ただ、イベントをやる事が目的ではないんですよ。昔からこの地でモノづくりをしている方々に敬意を払いながら、その方々が生み出してきたものに新しいエッセンスを加えるデザイナーが参加することに意味があるんです。共存と発信というテーマを設けています。それをうまく伝える手段がイベントだったということなんです。

 

―そうすると、モノマチもSPEAK EAST!も街を盛り上げたいという目的は共通しているのですね。その方法にかなり違いがありそうですね?

 

藤井 SPEAK EAST!ってのはさ、林さん含めて純粋にカッコいいよね……。

 

鈴木 そう、おしゃれなクリエイターやショップのイベント。

 

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林  それはやっぱり魅力的なカッコいいお店をこの街に増やしていきたいですから。「ここってこんなにおしゃれなお店がいっぱいあるんだ」って世間に知ってもらいたいんです。なので、参加にはお店がある人というルールを設けています。もしくは、将来ここのモノづくりエリアにお店を出したい人っていう。

 

鈴木 モノマチとはそこが違いますよね。SPEAK EAST!は、台東区の新しい顔を目の肥えた人達に知ってもらうことを目的としていて、だからおしゃれな工房やショップが多いんです。

一方モノマチは、街の今まで知らなかった部分、「町工場ってこんなことができるんだ」とか、そういったおっちゃん達を再発見してもらうことを目的としているから、下町風情溢れる工場や店舗が中心になってきます。

 

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2k540秋葉原側の入り口。あつらえの看板

藤井 あつらえは、秋葉原と御徒町間、モノづくりをテーマにしたショップやアトリエ、飲食店が約50店舗集まった〝2k540 AKI-OKA ARTISAN〟というJRの高架下になる商業施設のイベントです。

あつらえという字の通り、『あなただけの一点物を誂えますよ』ということを理念にしています。

 

僕等2kではもともと、一点物ができるお店ばかりが集まっているんです。ですからそういった個性をもっと強調して2kの世界観やコンセプトをはっきりとアピールしていく必要から、〝あつらえ〟という言葉を前面に出したイベントを行うことにしたんです。

イベント期間中2kに来てもらえば、色々なものが誂えられます。バッグに始まり、傘やタンス、ストール、アクセサリー、お茶碗など本当にいろんなものを、作ることができるのです。

 

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線路沿いの外から2k540を撮った様子

―2kの魅力って凄いですよね。はじめて足を踏み入れたとき、それぞれのお店がもつ雰囲気に、下手なテーマパークに行くよりも興奮しました。入っているお店が、どれも個性的で、一軒一軒まわるときのワクワク感といったらなかったです。しかも高架下の独特の仄暗さが、陳列された商品の輪郭を優しくぼかしていて、それがまた良いんです。

さっき、日本で作る良さは、作り手さんを想像できる〝近さ〟と鈴木さんが仰いましたけど、2kはまさにそれ、どの商品も作り手さんがどんな想いを込めて作ったのか想像できる、そんな人肌の温みを感じとれるモノばかりが、ずらりと並んでいる。

本当に魅力的なところだと思います。

 

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藤井 ありがとうございます。でも、そこまで言うんだったら、ちゃんと手にしてくれてなんぼですからね(笑い)。(筆者は、あらゆる商品を褒めちぎって店をまわりながら、貧乏なので何一つ購入しないで帰った……)

 

2kはアクセスが悪いので、通りがかりとか、ついでに寄ってもらうことを望めません。だから、わざわざお客様に来てもらえるような商品やサービスを提供していかないと生き残れないんです。だから僕らも必死ですよ。

2kにしかないものを如何に作れるか、といったことを常に考えなければならない。わざわざ来てもらえるだけの場所にしていかないといけません。

 

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あつらえのイベント期間中の様子。賑わいをせていた

そこを突き詰めていくことで、いつか、全国的に厳しいモノづくり環境における一つの成功事例になれるかもしれません。僕は2kをモノづくりの聖地にしたいんです。全国でモノ作りに悩んでいる企業のお手本が2kのどこかしらで見つかるような……。

 

―各イベントが描いている町の青写真は同じなのでしょうか?

 

 大都市には、東側が下町で西側が山の手になるという法則があるんです。ロンドンやニューヨークのソーホーがそうです。なんで東側なのかはわかりませんが、デザイナーたちが東側の跡地を利用して、文化の発信地にしているという共通項もあるんです。だから自分たちも台東区から発信していくことを考えています。

 

鈴木 そうですね。台東区はモノづくりだと世界一になれる場所なんです。上野、浅草、秋葉原、それからスカイツリーに囲まれているので、おそらく全部を合わせると、京都以上に人を呼べているんですね。

パリとかミラノ、フィレンツェというファッション産業で町を起こしているところって、そこで作ったモノを求めて、その地に世界中の人が来る仕組みができています。台東区もそういったブランド化を模索している最中です。

 

台東区がパリやミラノに並ぶことになったら、それは凄いですね。だとすると、浅草などの観光客をどこかで取り込めるといいですね。

 

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藤井 僕は浅草とかの観光客に関しては、難しいと思います。浅草に来る観光客が求めているところと、こちらが提供できるモノ、これが合致することはなかなかありません。

 

 私もそうだな。客層がちょっと違うと思います。

 

鈴木 そうですね。浅草に来る従来の観光客を取り込むということは、現実的に難しい問題がありますが、でもこれは、観光客の定義の問題だとも思うんです。

例えば林さんのCoquettem+(エムピウ)を目的に、地方からお客さんが台東区のお店にわざわざ買い求めに来るようになったら、これは凄いことですよね。

 

いつの日にか、パリでルイ・ヴィトンを買い求める感覚で、世界中から台東区に人が来るようになって、Coquetteや藤井さんの@griffe東京のバッグを買いに来る、それを考えると、その未来を掴みたいけれども、まだ歩き出したばかりですね。

 

―でも歩き出したばかりでも、凄いことですよね。モノづくりの街を標語に掲げて、つまずいている他の自治体が多い中で、なぜ動きだせたのか、その理由をお聞きしたいです。

 

藤井 何点かあると思いますけど、スターの存在が大きいと思います。力のある人が地域から一人出てくると、街全体の集客効果も期待できるんです。林さんだったり、m+だったり、SyuRoだったりとメディアに頻繁に取り上げられるようなクリエイター達がでてきて、台東区の魅力を説いてくれたので、世間的な認知が高まった点は本当に大きいと思います。

 

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モノマチに参加した職人「田中箔押所」さんの所に、イベント中多くの方が訪れていた

鈴木 そうですね。それと、これまでは余所から頼まれたものをOEMする産地なので、基本的に情報発信をしない地域だったということもあるでしょう。そこに林さんみたいなクリエイターがデザビレから卒業して、自社ブランドのお店を構えて、情報発信をするようになったんですけど、これはこの地域には無かったことだと思うんです。

 

これまでは職人さんは、作った自分をアピールしてはいけないし、誰のものを作っているかも言えないし、良さを伝えることも止められていたです。

それが、はじめてここの地域って実は面白いんだよと言う人が出てきて、そもそも持っていた価値に気付いてくれる人もきちんとでてきたことによるんだと思います。
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ここで座談会の場とさせてもらっていた遊食屋Booの店長、高木さんが登場!

 

藤井 あのさ、Booちゃんがやってるものづくりナイトを説明してよ。

 

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高木 ものづくりナイトは、定期的にやっているクリエイターとお客さんとの交流飲み会なんです。この界隈はモノづくりに携わっている人が多くて、そういう人達皆で飲んだら面白いじゃないですか。

飲んでるときって、ざっくばらんにいろんな意見が出ますし、そこに一般の人も呼んでみようとなって、一度イベントとしてやってみたんです。そうしたら70人ぐらいの人が集まって、クリエイターと一般の方で意気投合したりして、非常に盛りあがりを見せました。

自分の普段持っているお財布を作っているクリエイターさんと飲めるとかってのは、結構嬉しいことなんですよね。要は、モノマチと基本的には変わらないんですよね。それが僕は飲み屋だったからお酒を介する形をとったんだと思います。定期的にやってるんで、ご興味ある方はぜひ参加してください!

 

―他地域のモノづくり企業がイベントをやる際に言えることはありますか?

 

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モノマチの際、2k540に飾られていたモノマチの照明具。

鈴木 モノマチがうまく行ったのは、業種を越えたイベントになったというところにあって、且つ地域の元気な企業同士で組んだことによるんです。地方で展示会とかやると、よく業種ごとの組合同士で組もうとする動きがありますけど、あれは弊害が大きいです。同じ業種だと、人間どうしても妬みや嫉みが入ってきますから難しいんですよ。

 

そして、助成金に頼らないことです。頼ると、これまた他からやっかみがでてきて、地域として纏まりが悪くなります。

 

あともう一つ。自分のためと思って行動するのではなく、地域のためと思って行動することです。そうすると厚かましく人にお願いできるようになれます。色々な人に頼みごとをするときに、地域の発展のためと思ったら、どんなことでもお願いできるものですから。

 

 私が言えることは、同じ気持ちをもっている人を見つけてください、ということかな。気持ちが同じでないと、一緒にやれません。後は、面倒くさいことを買って出る人がいないとだめです。リーダーになって自腹をきってでもやってやるぐらいの気持ちで旗振り役をしてくれる、そんな人がいると話は進んでいきますから。

 

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藤井 背中だよね。結局、そういった旗振り役の、しゃかりきになっている背中を見て、付いていこうって人が、何人か出てくるもんでさ。

 

鈴木 自分たちの価値がわからない。伝え方がわからないという自治体に関しては、もっと人に見せる場、露出を考えた方が良いです。そこからつまずいている自治体のヒントになるような気がします。

 

―最後に、台東区の魅力をお願いします。

 

鈴木 モノづくりの多様性があること。色々なものがたくさんあって、皆バラバラなことをやって、それぞれがアプローチの仕方や、やり口、やり方を持っていて、活動しているという、これほどの規模でモノづくりが可能性をもっている地域は他にありません。

 

藤井 条件が揃っていることなんじゃないかな。モノづくりのクリエイターにとって、作る為の環境が揃っていて、これ以上ないぐらい利便性に長けた立地ですよ。バッグ一つ作るにしたって、周辺産業が歩いていける距離に全て用意されています。

 

 私は〝人〟かな。考えたときに、これって〝お祭り〟が関係しているのかなって思うんです。お神輿を担ぎに日本中から色々な人が来ますし、そういったところで人を受け入れる素地があるのかもしれません。

 

―今日はどうもありがとうございました。

 

【後記】

Taitouku_4nin 数年前まで台東区といえば、下町の江戸情緒の面影を残すところだった。そんな場所にクリエイター達が店を構えていって久しい。もしかすると数年先のそう遠くない未来に、台東区は、本当に若者で溢れかえる街になっているかもしれない。海外からの観光客が、浅草に浅草寺目当てに来るのではなく、Coquetteや@griffe東京を目指してやってくる―台東区がパリになる日。これは本当に待ち遠しい。

アニメや漫画、和食などを掲げ、観光立国を目指しているこの国の新しい武器に、彼等クリエイターブランドがなることを願ってやまない。

 

併せて読んでほしいモノマチなど台東区を賑わすクリエイターたちを昔ながらの職人サイドはどう見ているか 

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新旧の確執から生まれた地殻変動。第4回モノマチの取材記事(序)!
●東京下町に見るモノづくりの未来形
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