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不動産は比較的手堅い投資対象とされていますが、失敗を回避するには情報収集と的確な分析技術を活用することが重要です。これまで不動産投資では、不動産会社と投資家の間に情報の偏りがあることや、不透明・非効率な仕組みの存在が問題視されていました。

 

こうした壁を打ち破り、テクノロジーによって透明性の高い取引環境、「次世代不動産取引エコシステム」を構築しようと取り組んでいるリーウェイズは、近年、注目されている「人工知能」の技術にもとづいた不動産分析プラットフォーム「Gate.」を提供しています。

 

「Gate.」では、エリアを入力するだけで空室リスクや賃料下落を考慮して収益性を予測。膨大な不動産取引データと独自のキャッシュフロー予測技術から、15年後の投資結果を瞬時にシミュレーションできる、というものです。

 

例えば退職後に備えて3,400万円で購入した物件について、その半分を金利2.5%でローンを組み、25年後に売却する。手元にはいくらのリターンが残るのか、といったシミュレーションをレポートにしてくれます。

最新の流通物件から資産価値の高いものだけを自動的に選ぶスクリーニング機能もあり、投資物件探しの効率が大幅にアップするとうたっています。

 

「Gate.」では、同社が2008年から収集した5000万件以上の不動産取引データと機械学習のアルゴリズム(コンピューターの計算方式)を融合させ、独自の計算モデルを構築しています。機械学習によって、単に過去のデータの分析だけでなく、より精密度の高い予測を行うために日々学習を続けている点が、このシステムの特徴です。

「物件を購入する前に第三者の視点から客観的にリスクを見積もって欲しい」「自己資金を抑えてレバレッジでリターン幅を増やしたい」といった様々な需要に合わせ、不動産投資の専門家が購入・売却プロセスをサポートしてくれる点も心強いでしょう。

 

リーズウェイズはコンサルティング業界で活躍してきた巻口成憲氏が設立した企業です。

巻口氏はリーマンショック後の不動産市場低迷期、不動産投資産業には前例のなかった「顧客を育てる」という観点に立ったリノベーション不動産投資ブランド事業を展開。年間待ち行列3000人を超すほどの反響を呼び、セミナー販売のみで売上高46億円の事業に成長させたそうです。2014年、さらなる業界改革を起こそうとリーウェイズ株式会社を設立し、代表取締役CEOに就任しました。

米国では、不動産インデックス(賃料相場・売買相場家賃・運営費・分析指標・エリア情報)が広範囲に普及しており、専門家だけではなく誰でも簡単に情報を分析できる環境が整っています。

しかし日本の不動産投資業界ではこれまで、そうした公平かつ効率的なシステムが構築されていませんでした。リーウェイズは米国の不動産インデックスの概念を日本でも普及させるために、膨大な量の不動産データを集め、人口統計や地価、商業度合いなどの統計情報をインデックス化しています。これらの情報や分析、予測は、投資する物件の価値をより正確に判断する上で、役立ってくれるでしょう。

 

筆者プロフィール/一村 明博
東京都出身。成蹊大学法学部卒業。1993年、大和証券入社。富裕層や中小企業オーナーを主な顧客とする個人営業に従事し、常に全国トップクラスの営業成績を残す。入社3年目には全国NO.1を獲得。

その後、2001年に松井証券入社。2004年、最年少(当時)で同社営業推進部長、そして2006年には同社取締役に就任。高度かつ専門的な知識が必要とされる金融業界において20年以上にわたり500人以上の部下を育てた人材育成のプロフェッショナル。

 

株式会社ZUU (英語名 ZUU Co.,Ltd.)
〒153-0042東京都目黒区青葉台3-6-28 住友不動産青葉台タワー9F
従業員数:66名 (パート・アルバイト・インターン・海外支社社員含む、2017年12月時点)

https://zuu.co.jp/