長島寿恵 -「マインドフルネスで脳と心の疲れをとる」心を清浄化する習慣
◆文:長島寿恵
私達のからだは意識しなくても、いろんなお掃除をしてくれています。
例えば、寝ることによって、脳脊髄液が脳細胞に溜まった老廃物を流し、脳を清浄化してくれます。
睡眠は脳をお掃除する時間ともなります。
また、食べた後、消化が進み胃が空っぽになると、アディポネクチンが出て、動脈硬化の予防になります。空腹が血管をお掃除してくれるのです。
このように、からだには様々なメンテナンス機能が働いていますが、心はどうでしょうか。
一日の仕事の中で、目標を持って働いているつもりが、自分の我が出てしまったり、どっちが得か損得勘定ばかりしていたり、イライラ感情の起伏が激しかったり、気が付くと、清らかさを失ってしまっていることも多々あるのではないでしょうか。
それは致し方ないことではあります。
なぜなら、私達の脳には本能脳(動物脳)があるからです。
仕事をしながら、それらが時折、姿を現します。
ですが、私達には人間脳もあります。
本来の人間脳を働かせ、心も清浄化していきたいものです。
感謝の気持ちは、心を清らかにしてくれます。
急に、感謝の気持ちと言われても難しいかもしれません。
当たり前と捉えてしまっていることに、目を向けてみましょう。
朝、出社時
1、今日も心臓が動いていて、血液が全身を流れている。
呼吸をゆっくり行いながら、朝を迎えたことに感謝する。
2、会社が無事に機能していて、自分の働く場所がある。
自分の役割を全うしながら、自分を高める一日が始まることに感謝する。
3、座る椅子や、机、パソコンなどにも宜しくと挨拶をする。
今日の出来事を、頂きものだと思って振り返ってみましょう。
夕方、退社時
1、仕事が順調に進んだ時、ご褒美で頂いたものだと思って感謝する。
2、何か、トラブルや上手くいかなかったことも、頂きものだと思って考える。
3、自分を磨き、「そうだったのか」と気付けたことに感謝する。
4、ゆっくり呼吸をしながら、今日も頑張ってくれたからだに感謝する。
脳は寝ている間に今日のことを整理整頓してくれます。
感謝の量を増やして、心を清浄化する習慣を作ってみてはいかがでしょうか。
『安心』12月号(マキノ出版)に「大根おろしが血管を若返らせ気血の流れを整えて高血圧の改善に役立つ」記事が掲載(冬は大根が旬で美味しく、からだにも良いので積極的に食べましょう。)
【プロフィール】
長島寿恵(ながしま・ひさえ)
青森県八戸市生まれ。東京薬科大学卒業。薬剤師、健康運動指導士、睡眠健康指導士上級、西東京糖尿病療養指導士、健康・食育マスター(財団法人日本余暇文化振興会認定)、心理カウンセラー。多彩な資格をもったユニークな健康づくり専門家として、全国で運動や、食生活、心の在り方の改善を提唱する講演活動を行っている。趣味:武道、ピアノ
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