健康コラム – マインドフルネスで脳と心の疲れをとる〜マインドフルネス的「音に心を寄せる」〜
長島寿恵の健康コラム
マインドフルネスで脳と心の疲れをとる〜マインドフルネス的「音に心を寄せる」〜
新年度がスタートして、1カ月が経ちました。新入社員の方は、緊張していた新生活にも少し慣れてきたのではないでしょうか。
この時期は、転勤したり立場が変わったりと、慌ただしかった環境の変化に対して、溜まった疲れが出てくる時期でもあります。
5月病という身体の症状として現れてしまう方も中にはいらっしゃいます。
今月は、マインドフルネス的、音に心を寄せて脳の疲れをとる方法をお伝えいたします。
5月病の原因の多くは、環境の変化に適応しようとして生じたストレスです。
ストレスを感じると、抗ストレスホルモンであるコルチゾールが副腎から分泌されます。このコルチゾールは朝も、多く分泌されます。なぜなら、眠っていた身体を起こすという環境の変化に対応するからです。
そして、日常生活で生じるストレスに対しても、脳や身体を調整するために、コルチゾールが分泌されます。よって、いつもストレスを強く感じていると、過剰にコルチゾールが分泌され、副腎や脳が疲れてしまいます。
あなたは次のように、過去に起こってしまったことを繰り返し考えたり、未来もそう起こるのではないかとイメージばかりしてないでしょうか。
「今日は仕事でミスをして怒られてしまった。明日はちゃんとできるだろうか。同じことを繰り返して、また怒られてしまうのではないだろうか」
そのような時、椅子に座って、落ち着いた姿勢で、音に心を寄せてみましょう。
・時計の音に耳を傾ける
・外で車が走っている音が聞こえてきたら、 その車の音が聞こえなくなるまで、その音に耳を傾ける
・鳥の声に耳を傾ける
・おリンをリン棒で「チーン」と鳴らす音に耳を傾ける
音が鳴っているという事実を余計な感情を入れずに聞くということによって、脳を休ませることができます。
捉われていた世界から目が覚めるかもしれません。少しの時間を見つけて、取り入れてみましょう。
●プロフィール/長島寿恵(ながしま・ひさえ)
青森県八戸市生まれ。東京薬科大学卒業。薬剤師、健康運動指導士、睡眠健康指導士上級、西東京糖尿病療養指導士、健康・食育マスター(財団法人日本余暇文化振興会認定)、日本メンタルヘルス研究コース終了。多彩な資格をもったユニークな健康づくり専門家として、全国で運動や、食生活、心の在り方の改善を提唱する講演活動を行っている。趣味:武道、ピアノ
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◆2017年5月号の記事より◆