健康コラム – マインドフルネスで脳と心の疲れをとる〜マインドフルネス的お花の眺め方〜
長島寿恵の健康コラム
マインドフルネスで脳と心の疲れをとる〜マインドフルネス的お花の眺め方〜
新年度がスタートする4月は、新入社員が入社したり、移動があったりと、せわしない時期です。
いつもより、ストレスが溜まってしまうこともあることでしょう。
その時に今話題のマインドフルネス!
今月は、マインドフルネス的、お花の眺め方をお伝えします。
皆さんは今話題の、マインドフルネスをご存知でしょうか。
このマインドフルネスは、東洋の原始仏教に起源があると言われています。
宗教性は除かれ、東洋の思想や瞑想などに重きが置かれています。
よって東洋医学の考え方にも通じるところがあります。
マインドフルネスを次のように捉えることができます。
物事を良い悪いと判断したり評価するのではなく、大切なのは「いま・ここ」である。
うつになりやすい方も、過去や未来のことばかり気にします。
自分の内側のことに捉われてしまうと、そのことにより脳のエネルギーが消耗されてしまって、
脳が疲れてしまうのです。
私達の脳は、重さは全体からみるとたった2%なのに、
からだ全体の20%もエネルギーを消費すると言われています。
ですから、運動してもすっきりしない時、あなたの疲れは「脳の疲れ」から生じている可能性があります。
お花は、「いま・ここ」を一生懸命生きているお手本となります。
美しい桜の花も、人々の心を癒してくれますが、その花の命は一瞬のうちに終わってしまいます。
その期間、精一杯悔いのないように咲いています。
そして、この人は嫌だなあと花びらを閉じてしまうということなく、
どんな人が来ても同じように咲いています。
今年のお花見は、花のこころに近づくような気持ちで、花を眺めてみましょう。
そして、ゆっくりと花の香りも楽しんでみましょう。
通勤時の同じ時間でも、昨日と今日の花は、何か変化があるかもしれません。
立ち止まって、お花の「いま・ここ」を感じてみることも脳の疲れを取ることに繋がることでしょう。
●プロフィール/長島寿恵(ながしま・ひさえ)
青森県八戸市生まれ。東京薬科大学卒業。薬剤師、健康運動指導士、睡眠健康指導士上級、西東京糖尿病療養指導士、健康・食育マスター(財団法人日本余暇文化振興会認定)、日本メンタルヘルス研究コース終了。多彩な資格をもったユニークな健康づくり専門家として、全国で運動や、食生活、心の在り方の改善を提唱する講演活動を行っている。趣味:武道、ピアノ
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◆2017年4月号の記事より◆