「健康経営」にも影響!仕事のパフォーマンスを落としてしまう腰痛
長島寿恵の健康コラム
「健康経営」にも影響!仕事のパフォーマンスを落としてしまう腰痛
デスクワークが多くなったり、普段から歩くことが少なくなったり、様々な原因で仕事をしている方の間でも慢性腰痛が増えています。
慢性腰痛は「腰痛がただ長引いていること」と、侮ってはいけません。
なぜなら、酷くなると、腰痛で仕事を休まなければならなくなったり、中には仕事を変えようかと考える人も出てくるからです。
そこまで酷くなくても、仕事中に鈍痛が続けば、集中力が落ちてしまったり、能力を発揮できないという結果にもなりかねません。
なぜ、慢性化していくかというと、腰痛の痛みの80%以上が原因を特定することができないと言われているからです。
ですが原因は特定できなくても、原因と思われることはたくさんあります。日常生活の中でも腰痛を解消するために、いろいろ試してみるべきことがあるのです。
1:睡眠を十分にとる
人類が二足歩行になったために、四足動物に比べて、腰に負担がかかりやすい構造になっています。
立ったり座ったり働いている間も、重力に逆らっていることが多いので、腰の疲れを取るために横になることが大事です。
ソファーではなく、しっかり布団で寝ることによって、睡眠には疲れた組織を修復する働きもあります。
2:ストレスをため込まない
ストレスが腰痛を引き起こす原因となります。なぜなら、ストレスによって交感神経が働きすぎてしまうと、緊張状態が続くことになります。身体が休まらないのです。
また、ストレスによって、脳内物質のバランスも崩れてしまいます。ストレスを次の日まで抱え込まないことが大事です。
なぜ太陽が沈み、また太陽が昇るということが繰り返されるのでしょうか。
太陽が沈んだら今日も終わり、リセットして、太陽が昇ると共に、「また新しい気持ちでスタートしよう!」という意味もあるように思います。
気分転換に美味しいものを食べたり、お風呂に浸かって早々と寝たり、ウォーキングやスポーツなども良いでしょう。
3:仕事中に同じ姿勢ではなく時々身体を動かす
仕事中に疲れやストレスがたまってきたら、ため込んだままにしないで動かして解放しましょう。ラジオ体操にあるように、ゆっくりと腰を回してみるのも良いでしょう。
この時、ウエストに手を当てて回すと痛い場合は、ウエストの手をお尻のところまで下げて、手のひらでお尻をじわーと押しながら気持ちよくゆっくり回してみましょう。
顎が出ないように顎を引いて行う事も大事です。痛い動きを無理して行うのはよくないので注意しましょう。
原因が特定できずに慢性化していても、このような生活習慣の見直しは重要です。
●プロフィール/長島寿恵(ながしま・ひさえ)
青森県八戸市生まれ。東京薬科大学卒業。薬剤師、健康運動指導士、睡眠健康指導士上級、西東京糖尿病療養指導士、健康・食育マスター(財団法人日本余暇文化振興会認定)、日本メンタルヘルス研究コース終了。多彩な資格をもったユニークな健康づくり専門家として、全国で運動や、食生活、心の在り方の改善を提唱する講演活動を行っている。趣味:武道、ピアノ
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◆2017年2月号の記事より◆
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