株式会社ZUU – 生活で役立つフィンテックアプリ
生活で役立つフィンテックアプリ
◆文：一村明博 （株式会社ZUU）
「金融（Finance）」と「テクノロジー（Technology）」を組み合わせたフィンテック（FinTech）。本連載ではこれまで、歴史や盛り上がりの背景、中小企業経営に役立つ財務・会計などのサービスをご紹介してきました。
今回は企業経営に限らず、経営者の皆さんが生活する中で、使って便利に感じていただけそうなアプリを紹介したいと思います。
まずは株式投資に便利なアプリから。証券会社もそれぞれ便利なアプリを出していますが、株式会社お金のデザインの「THEO」（テオ）を紹介します。
これはいわゆる「ロボットアドバイザー（ロボアド）」と呼ばれるサービス。9つの質問に答えることで、投資スタンスにあったポートフォリオを、世界86の国・地域の1万以上のETF（上場投資信託）から選んで作ってくれます。
ロボアドでは、エイト証券の「8Now!」（エイトナウ）もあります。8つの質問に答えると、米国ETFでポートフォリオを組んでくれます。最低投資額は88ドルからです。
また「One Tap BUY」（ワンタップバイ）は米国株30銘柄に、数回のタップで投資できる証券取引アプリ。
ディズニーやスターバックスなど有名な銘柄のみですが、1万円から投資できることもあって、米国株投資のハードルを引き下げました。
各銘柄の歴史を紹介したマンガが公開されており、マンガならではの楽しさだけでなく、意外に読みごたえもあります。
実際に株式投資をしていない方でも楽しめるのが「あすかぶ！」。名前の通り、明日の株価が「上がるか下がるか」を予想するアプリ。
予想するために必要な情報やニュース、利用者の声が読めるので、楽しみながら株式市場を身近に感じるようになるでしょう。
変わったところでは株価連動型の人口知能アプリ、「IRroid」（アイアールロイド）もなかなか楽しめます。
IRroidと呼ばれる女の子のキャラクターが、株価の上下に合わせて泣いたり笑ったり怒ったりします。このキャラクターを使った株価連動型の恋愛シュミレーションゲームもあります。
一瞬、萌え系のイラストに驚かれるかもしれませんが、日経系列の情報ベンダーQUICK社が手がけているだけあって、中身はしっかりしています。
また、本連載で紹介した財務会計アプリの個人版ともいえるのが「家計簿アプリ」のジャンル。
「マネーフォワード」や「マネーツリー」「Zaim」（ザイム）、「Dr.Wallet」などは、おそらく聞いたことがあるのではないでしょうか。
銀行やクレジットカードの情報を反映してくれますし、レシートを撮影するだけで仕訳して帳簿をつけてくれるので、「ついつい使いすぎてしまう」「気づくと小遣いがなくなってしまう」という方は、始めてみてはいかがでしょうか。
「決済」のジャンルでも便利なアプリがあります。「さっと割り勘 すぐ送金 from Yahoo!ウォレット」は個人間の送金が無料でできます。名前の通り、一緒に食事をした友人と割り勘する際、持ち合わせがなくても困りません。
手前味噌ですが、筆者が属する株式会社ZUUも「ZUU SIGNALS」（ズウ シグナルズ）というアプリを公開しました。
事前に登録しておいた企業の株価や決算情報を独自のアルゴリズムで自動的に判別し、その結果を「シグナル（信号）」の形で表示します。好調なら青、要警戒なら黄、危険な兆候があると赤で表されるため、直感的に状況を把握できます。
このほかにも「お金」にかかわるあらゆる行動や判断を便利にしてくれるアプリはいろいろとあります。是非スマホにダウンロードして試し、ご自身に合った便利なフィンテックアプリを見つけていただきたいと思います。
筆者プロフィール／一村 明博
東京都出身。成蹊大学法学部卒業。1993年、大和証券入社。富裕層や中小企業オーナーを主な顧客とする個人営業に従事し、常に全国トップクラスの営業成績を残す。入社3年目には全国NO.1を獲得。その後、2001年に松井証券入社。2004年、最年少（当時）で同社営業推進部長、そして2006年には同社取締役に就任。
高度かつ専門的な知識が必要とされる金融業界において20年以上にわたり500人以上の部下を育てた人材育成のプロフェッショナル。
〈お問い合わせ先〉 info@zuuonline.com
株式会社ZUU
東京都目黒区青葉台3-6-28 住友不動産青葉台タワー9Ｆ
◆2016年9月号の記事より◆
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