空気中の静電気に反応して雷を予知する「雷予知センサー(仮)」共同研究者募集編
inventor’s eye 山形発▶▶▶おとなの発明サークル No.008
空気中の静電気に反応して雷を予知する「雷予知センサー(仮)」共同研究者募集編
From :山形県発明考案振興会
現状の雷予知センサー(仮)を組み込んだ装置
アイディアマンと雷様の偶然の出会い
今回の主人公・富樫孝司(とがし たかし・67歳)さんは、山形県酒田市錦町5丁目32番地の609に在住。自宅を改装して小、中学生を対象に私塾を営んでいます。
もともとアイディアマンの富樫さんは、子どもたちを教えるかたわら、パソコン用の身体(指)で知識が身につく「覚えるソフト」を開発したり、発明考案振興会の会員の依頼を受けて各々の発明や工夫に必要なさまざまな電子回路をつくったりしています。
回路は身近な家電製品やパソコンを動かしたり、作業をする上で欠かせないものです。電気や電子に関わる動きは全て回路が必要で、目的にあった回路を作成しなければなりません。
これまで多くの回路制作に携わってきた富樫さんは、地震や雷が多く発生する日本の国土を憂い、「自分のノウハウを活かして世の中に役立つ発明ができないものか」と、常々考えていました。
そんなある日、開発中のタッチセンサーが偶然にも近づいてきた雷に反応しました。これをきっかけに富樫さんは本格的に雷予知センサー(仮)の開発に取り組み始めることになったのです。
雷、地震などによる被害の減少を目指して
雷予知センサー(仮)は、サッカー場、野球、ゴルフの最中や公園などで遊んでいる時に、近づいてくる雷を予知し避難する時間が取れて被害を最小限に抑えるなど、多くの場面での活用が考えられます。富樫さんはさっそく時間を見つけて集中的に研究を始めました。そしてついに実験や改良を繰り返した結果、かなり精度の高いセンサーまでたどり着きました。
センサーの仕組みは、空中の静電気の変化に反応するというもの。地殻の変動による岩石の破壊時に発生する電磁気的静電気の変化にも反応することも期待できるかもしれません。つまりさらに研究を進めていけば、地震に反応する可能性も秘めているのです。
装置自体の電源は3ボルト。回路のサイズは1センチ×1センチ×4センチと、とても小さいためにさまざまな装置に組み込むことができます。また現状では空気中の静電気の変化を察知するとLEDの点灯表示で知らせますが、いずれは携帯回線と接続、センサーを10キロごとに網目状に設置し、集中管理すればリアルタイムで雷雲の移動状況が見えるようになります。
ただしこの雷予知センサー(仮)を使った実験は大掛かりになるため、個人では限界があります。そこでただ今、共同で試験開発をしてくれる方や企業を募集中。ともに雷、地震などによる被害が減少する日を夢見て行動したいとお考えの方は下記までご連絡ください。
★日本国末端技術研究所 http://mattanken.jimdo.com/
【鶴岡少年少女発明クラブNEWS】
キッズたちの活動場所(左)と、昨年の自動車解体の様子
5月14日、いよいよ発明クラブの新年度が始まりました。今年は20名のキッズでスタートです。
スタッフは年間27回の活動で楽しく過ごせるようにスケジュールを組みました。5月28日は、毎年一番人気の自動車の解体です。近くの三川クラブと合同の活動なので、とても賑やかな活動になります。
付き添いのお母さんたちも一緒に楽しんでくれることでしょう。
◎今月の発明家の言葉 〜Inventor’s Voice〜
誰もやったことのない仕事にこそやりがいがある。
世界の何人も成功しなかったような仕事を成し遂げるのが、
日本の新事業家の栄えある使命じゃあるまいか。
御木本幸吉(みきもとこうきち)…日本十大発明家の1人。実業家。真円真珠の養殖に成功。品質改良と販路拡張につとめ、世界の真珠王といわれた。御木本真珠店(現・ミキモト)創業者。
【秋山鉄工株式会社】
本社工場
〒997-0011山形県鶴岡市宝田1丁目10-1
TEL 0235-22-1850
http://akiyamatekkou.tumblr.com
日本国工場
〒997-0017山形県鶴岡市日本国254-6
◆2016年6月号の記事より◆