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コスト削減会社に聞く、電力業界裏事情

 

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コスト削減会社に聞く電力業界事情

◆聞き手:加藤俊 /文:野村美穂 obi2_interview

TCAコンサルティング株式会社 (5)(写真左):TCAコンサルティング株式会社会長 色部貢(いろべ・みつぐ)氏…1943年台湾生まれ。名古屋大学卒業後、みずほ信託銀行に就職。TCAコンサルティング株式会社を設立。会長として現在に至る。
(写真右):TCAコンサルティング株式会社代表取締役社長 大澤孝夫(おおさわ・たかお)氏…1955年福島県生まれ。日本大学中退、K工業(株)に営業就職。TCAコンサルティング株式会社を設立。代表取締役社長として現在に至る。

電力・ガス料金の契約見直しでコスト削減「経費削減コンサルティング」

東日本大震災をきっかけとした原発停止以降、電力会社やガス会社はお得なプランをアピールしなくなった。さらに、国の認可のうえで各料金の値上げもなされた。

エネルギー料金の値上げを自社商品の価格に転嫁できない一般企業は、節電や省エネに励み、エネルギー料金値上げ分の損失を自社で負担するしか術はないのか。

企業の救世主となりうる「経費削減コンサルティング」を「完全成果報酬制」で行っている、TCAコンサルティング株式会社にお話をうかがった。

昨今のエネルギー業界の動向

TCAコンサルティング株式会社 (1)

加藤:東日本大震災(以降、震災)以前から、エネルギー業界には大きな変革が幾らもあったそうですね。

 

大澤:一番大きかったのは「電力の自由化」です。1990年後半の橋本政権時に電力料金を少しでも下げようと、電力供給の規制緩和が議論されました。そして、2000年に大口電力の自由化が行われています。とはいえ、電力会社を変更した企業はかなり少ないですよ。

 

加藤:震災後には原発が停止した影響から、電力料金が値上げされましたね。多くの企業が嘆いています。電力を用いてサービスを供給している一般企業は、値上げしたからといってそう簡単にサービス提供価格を上げることはできないですから…。

 

大澤:海外では石油料金が上がるとガス料金が下がるなど均衡をはかるためのリンクがなされていますが、日本は一方が上がればもう一方も連動して上がるという歪なリンクですからね。エネルギー料金は上がる一方です。

 

加藤:企業は節電や省エネなどの企業努力を迫られるわけですね。

 

大澤:一時期、昼間電力やら夜間電力やらと複雑な料金プランをメディアが騒いだ時期がありましたよね? 夜間電力がお得だって。実は、アピールされなくなっていますが、商業用のお得なプランは今も存在しているのです。なお、家庭用は、チラシやWEBで案内されているようです。

 

TCAコンサルティング株式会社 (2)

色部:震災における原発事故以降、全ての原子力発電所が停止したことから、化石燃料を使用した「赤字になる電力供給」しかできず、各電力会社は厳しい財政状況になっています。その赤字を把握しているために国は、各電力会社が安いプランをアピールしないことを黙認するしかなくなったのです。

 

加藤:そういった裏事情が会ったのですね。せっかく安いプランがあるのならば、使わないのは勿体ないですね。

 

電気代を下げるためにTCAコンサルティング株式会社ができること

大澤:電気代(電力料金)を下げるためにできることは節電や省エネの努力だけであると殆どの方に誤解されている現状がありますが、弊社(TCAコンサルティング株式会社)は電力料金やガス料金の契約を変更することにより、各エネルギー料金を安くするためのお手伝いを専門的に行っています。お得なプランはありながらもすごく複雑でわかりにくいので、私たちがプラン変更のお手伝いを行っているのです。

 

色部:全てが下げられるわけではないですけれども、例えば電力についてはもともと安くしやすい業種があります。一方、小さい工場は商業施設や学校に比べてもともと15%安く供給されているので、さらに下げることはなかなか難しいですね。とはいえ、下げられる場合もありますので、まずは無料診断のご依頼を頂けたらと思います。個別の状況をうかがってからでないと、下げられるかどうか判断できません。

 

加藤:TCAコンサルティング株式会社のクライアントはどのような企業が多いのですか。

 

大澤:大手スーパーマーケットなどの商業施設や、大きな工場が多いです。年間1億円以上の電力を使用している大きな工場では、年間1%以上の電力料金を下げられた例があります。

 

色部:大手O弁当販売会社(400店舗)や大手G中古販売会社(300店舗)など、1つ1つの事業所は小規模でも、全国各地に店舗数のある企業は下げやすいです。

 

大澤:東京電力管内は下げにくい面がありますが、他の電力会社で安い電力プランへの変更を申し入れれば断られていないという現状があります。弊社は「値下げ交渉」をするわけではなく、もともと存在している「(あまり知られていない)料金プランへの変更」を申し入れるだけですから、不備のない書面が揃っていれば断られることはありません。

 

色部:より効率的に電力を使用してほしいと考えている国も、電力コンサルタント事業を推奨しているので私たちには追い風です。

 

今後のエネルギー業界の動向

TCAコンサルティング株式会社 (4)

加藤:エネルギー業界はこの後にも大きな革新があるそうですね。

 

大澤:はい。2年後に「家庭用電力の自由化」がされると発表されました。

 

加藤:自由化によって、どのようなことが起こるのでしょうか。

 

色部:2年後の自由化にともない、東京電力は関西電力や中部電力から顧客を得ようとしています。逆に、関西電力や中部電力も東京電力の顧客を得ようとしています。電力会社同士の競争は国の政策によるものです。但し、双方の経営に影響が出ない程度に留まると思います。

 

加藤:多少でも電力料金の値下げにつながると良いですね。

 

TCAコンサルティング株式会社 (3)

色部:「自由化」とはいうものの燃料代が高すぎて大規模に新規参入できる企業はほぼないと思います。現状の電力会社同士の戦いが主になりますね。燃料代(原油、ガス)は2000年に比べて約3倍に跳ね上がっていますから、発電に要するランニングコストからみれば東京電力は安く提供していると思いますよ。

 

加藤:太陽光発電やバイオマス発電など、新電力はどうでしょうか。

 

大澤:太陽光発電は安定的供給ができません。24時間分の発電を安定して供給するにはバイオマスや糞尿による発電が必要ですが、なかなか参入する人がいません。原発ゼロは当面現実的ではないと思います。

 

色部:新電力は現在300社以上ありますが、設備投資が大きいので急激には増えないと思います。淘汰されて行くでしょうね。一般企業が大規模コネクション無しに参入できる業界ではありません。

 

大澤:世田谷区役所など入札制をとっている官公庁は新電力への切り替えを行っていますが、安定供給が約束されない以上一般企業はなかなか切り替えを行いませんからね。特に、既に15%安く電力を使用している小さい工場へは新電力の会社も営業に行かないでしょう。

 

TCAコンサルティング株式会社の成り立ちと強み

加藤:TCAコンサルティング株式会社は「エネルギー料金削減コンサルティングのパイオニア」だそうですが、何がきっかけで始められたのでしょうか。

 

大澤:私は以前建築の営業をしていたのですが、ある日、顧客だった九十九里のホテルのオーナーから「電力料金が高くて困っている」と相談をうけました。規制緩和が騒がれたばかりの1996年頃だったので、電気の勉強をして約款を確認したり、電験2種を持っている人(第二種電気工事士)に依頼して一日の時間毎や週毎の電力使用実態を計測したりしました。

結果、電力料金を下げることができ、ホテルのオーナーさんから別の顧客(遠方のホテル)の紹介をうけたのです。建築会社の営業として見積もりの価格を下げたり顧客開拓に奔走したりする毎日だったので、頼みもしないのに顧客を芋づる式に紹介して貰える「経費削減コンサルタント」の仕事に魅せられました。全国に代理店を作って、成果報酬だけで面白いように売り上げましたよ。

 

色部:私は、みずほ銀行の銀行員でした。不良債権の回収ばかりではなく新しいことを生み出すお手伝いがしたいとベンチャー起業家が集う異業種交流会に参加する中で、知人から大澤を紹介されたのです。面白いビジネスだし、大澤の人柄も良かったしと「一緒に仕事をしてみたい。独立するときには声をかけて欲しい」と話してありました。

 

大澤:起業のための各種手続き(本業とは異なる実務的なこと)は全て色部にお願いしました。おかげで私は本業と関わる業務に専念できました。

 

加藤:最初から順風満帆でしたか?

 

大澤:最初は「電力料金がそんなに簡単に下がるのか」「成果報酬なんてうさんくさい」などとなかなか聞き入れてもらえませんでした。しかし、震災後は背に腹は代えられぬという状況なのか、依頼されることが増えました。同事業を行っていた競合3社は東京電力が値下げ交渉に応じなくなった時点で全て撤退しましたが、弊社は「2010年からの全業種データを保有していること」や「電力だけでなく、ガスなど他のエネルギーとトータル的にみて検討できる」強みから現在も事業を継続しています。電力料金や使用状況だけを見て算出するのではないため、撤退した企業が減額を行った後のクライアントでも更に800万円/年下げられた例があります。

 

色部:燃料が高くなった現在もガス発電機を運用して赤字になっているなど、事業の見直しをしていない企業はたくさんあります。電力料金が月10~30万円の高圧受電でない工場は下がる可能性がありますし、24時間電力を使っている冷凍冷蔵倉庫業も下がります。他にも、商業施設は下げられることが多いです。

 

TCAコンサルティング株式会社による「電力料金削減」までの手順

色部:まずは、電気料金請求書のコピーを過去1年分と、電気ご使用量のお知らせのコピーを過去1年分揃えて頂けましたら、2週間程度で無料診断結果をお返しします。幾ら削減できそうかなどの診断結果をみて納得したうえで、正式にご契約を頂いています。

 

大澤:ご契約を頂いた後、新しい料金での契約を行うための書面づくりをします。

 

加藤:成果報酬はどのくらいお支払いするのでしょうか。

 

色部:削減できた実績額の30~50%を、3~5年間お支払いいただきます。早めに払い切りたいかどうかで、1回あたりに頂くパーセンテージのご相談に応じています。

 

加藤:完全成果報酬ということで全くリスクがないですし、気軽に無料診断を受けるのが良いですね。

 

TCAコンサルティング株式会社の今後の展望

加藤:今後の展望をお聞かせください。

 

大澤:在庫もリスクも持たず、固定費を極限まで減らしている現状のままで運営したいと考えていますが、信用と営業力を補うために「パートナー」の活用を計画しています。

 

色部:定年後の高齢人材を「パートナー」として、顧客を紹介して貰う代理店の役割を担って貰う予定です。現在30人くらいおり、コンサルティングで成果が出た場合に成果の10~20%くらいをお支払いしています。

 

大澤:また、電力、ガス、水道を軸にしながら「他のコスト削減事業」へ多様化して行こうと準備中です。

 

加藤:ノウハウと技術をお持ちのTCAコンサルティング株式会社さん。コスト削減に意識のある経営者ならば、一度門を叩いて欲しいですね。本日はありがとうございました。

 

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TCAコンサルティング株式会社

〒136-0071 東京都江東区亀戸3-1-2シティコープ錦糸町206号

℡03-5875-0996

http://www.tca-consult.com/

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