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人が集まりチャンスを生むCafe&Bar 『Mom Tree』……店長たちの座談会

 

オビ 企業物語1 (2)

人が集まりチャンスを生むCafe&Bar 『Mom Tree』……店長たちの座談会

◆文:菰田将司

オビ 特集

MOMTREE (11)

東京神田の一角、都会のど真ん中でバーベキューができる店がある。「都会の隠れ家」的な雰囲気のこの店『Mom Tree』は、「紹介限定・一見さまお断り」のCafe&Bar。

また曜日によって店長が変わり、コンセプトも変わるという一風変わった店だ。

 

今回は、その店長たちに集まってもらい、各々がどういう思いで店のカラーを作り出しているのか語ってもらった。

 

 

出会いを生み出す「場」

MOMTREE (2)

左より、多田氏、山口氏、木村氏、湯澤氏

 

―まず各々の自己紹介と、こちらで店長をやることになったきっかけを教えてください。

 

山口雄輝氏 MOMTREE (2)

山口雄輝氏(以下、山口):元々、自分は経営者としてやっていきたいことが4つありまして。ネットワーク(人脈)構築・不労所得・マネジメントトレーニング、そして親孝行なんですけれども、それらを一挙に纏めて全部できるのが飲食店だったんです。それも母親と一緒にお店ができたらいいなと思い、それでだいたい6年前ぐらいですかね、飲食店をやることを決意したんです。

そこから月日がながれて、約2年前にこのお店をオープンさせることにこぎ着けました。

なぜ自分が飲食店を母親とやりたかったかといいますと、実はウチはある時に両親が離婚していて、母が脱け殻みたいになって、毎日何もせずに過ごしている時期があったんです。

朝から晩まで同じ姿勢でじっとしている。それを見て、これは自分が助けなければと思いました。人が脱け殻になるのは、誰かから求められていないときと、目標を失ったとき。だから、この2つを満たすために、母にお店に立って、お客様と話をしてもらいたいと思いました。

店は、ガレージを改造して、内装も全部自分で作りました。母はこの店で、お客から話しかけられたり、頼られたりしているうちに元気を取り戻すことができました。さっき上げた四つの目標のうち、最初に達成できたのは親孝行だったかもしれません。

 

MOMTREE 多田圭次郎氏 (1)

多田圭次郎氏(以下、多田):私は半年前までヤフー株式会社で人事の仕事をしていました。現在はREALBBQ(※)』という会社で働きながら、採用コンサルタントの仕事をしています。

昔からイベントが大好きで、色々と自分で企画しした。普通の飲み会もやっていましたが、変わったイベントだと、能楽師の知り合いに協力してもらって、能の衣装を着付け体験した後に実際に能を見に行く、なんてイベントもしました。

 

そうやって様々なイベントを開いていたところ、山口から突然、Facebookでメッセージをもらったんです。その頃、イベントをしても人の縁が思うように繋がっていかないなあ、という悩みを感じていて、そのことをブログに書いたんです。その記事を偶然山口が読んでくれて、「一度お店に飲みに来てください」という連絡をくれました。

なんか面白そうだな、と思って飲みにいったら、ものすごい意気投合しましたね。居心地の良いところだなと思って何度かお店に来ていたら、いつの間にか店長になってました(笑)」

※REALBBQ……貸切スペースで、手ブラで本格BBQを楽しめると話題のREALBBQ PARKを展開している

 

湯澤雄一郎氏MOMTREE  (3)

湯澤雄一郎氏(以下、湯澤):私は大学卒業後、人材紹介のベンチャー企業に就職、その後、オーストラリアに留学しました。帰国後、飲食業やったり、布団の訪問販売をしたりして二年ほど過ごした後、今はある金融機関で仕事をしています。

色々な経験して、仕事をしていく上で人脈というのはすごく大事だと感じました。人脈は財産、今までの人生の通知表みたいなものだと。この店も、共通の知り合いから、紹介してもらいました。

 

私もイベントが好きで、ベンチャー企業にいた頃から、仲のいいヤツらと集まってフットサルやバーベキューのイベントをやったりしていました。自分の楽しいこと、そして仕事に役立つことの一挙両得で店長やらせてもらっています。

 

木村倫太郎氏MOMTREE (11)

木村倫太郎氏(以下、木村):私は元々、この店の近くで仕事をしていたこともあって、お客としてこの店に来ていたんです。山口の人間性や語り口調がとても魅力的だし、ここ集まってきているコミュニティも魅力的でした。

もとは株式会社インテリジェンスを経た後、USENでフレッツ光の訪問販売を行い、その後、親の後を継いで不動産業を経営して現在に到ります。

 

同時にMom Treeの平日昼間をお借りする形で、酒粕をコンセプトにした蔵カフェ』という店を開いています。

酒粕は粕漬けくらいしかイメージ無いと思うのですが、以前、ウチの不動産会社で管理している駐車場でお店を開いていたお弁当屋さんが、酒粕で作るラッシーというものを教えてくれたんです。それがとても美味しくて。

これは酒粕の全く新しい利用方法だと感心しました。生クリームやチーズの代替できる。生クリームやチーズは西洋、だから日本人の口に合うのは酒粕ではないだろうか、と思い、酒粕を使った料理専門店というものを考えているんです。ただ、私は飲食業は未経験なので。それで、この店を使わせてもらおうと考えたんです。

 

 

お店でマッチング!各々のコンセプト

―次に、皆さんがどんなイベントを今までされてきたかをお伺いします。

 

山口雄輝氏 MOMTREE (1)

山口:Mom Treeのコンセプトは人と人を繋げること。飲みに来て頂いた方が今後知り合いたい方をお聞きして、後日お引き合わせするといったことをしています。実際に、これまでで170〜180件位はここで新しいビジネスが産まれてきました。また、カップルが17組、結婚まで至ったカップルも1組います。

手順としては、Mom Treeの黒板に、自分ができること、もしくは困っていること・欲しいものを書いてもらいます。こういう人知らない?と。そして、次にその希望を叶えられる人と探している人を引き合わせる。誰でも構わず来てもらうのではなく、ピンポイントで人を探す。そうすることで出会いのレベルが高くなっていくんです。

 

また、今までやったイベントで言えば、経産省の人に頼まれて、千葉の大多喜で田植えのイベントをしたことがあります。人を集めて、と言われたので、廃校の校舎を利用して、ウチの母が参加しているフラダンスチームを呼んで踊ってもらったり、金融のプロにセミナーを開いてもらったり。町の人たちも巻き込んで、大好評でした。

 

MOMTREE 多田圭次郎氏 (2)

多田:私は木曜日の夜のお店を担当していますが、自分とは違う輪のつながりを広げていきたいので、何人かのパートナーと一緒に運営をしています。コンセプトは山ちゃんと同じで『人を繋げる』です。

料理はパートナーに作ってもらい、僕は来てくれたお客さんと話をして、お客さん同士をつなげています。また、人が繋がりやすいように「英語しか話しちゃダメ」「人事の仕事している人限定」「キャリア教育に関わってる人い限定」みたいな企画も立てるようにしています。まぁ、ただ楽しく飲んでるだけなんですけどね(笑)

 

木村倫太郎氏MOMTREE (10)

木村:私はまだまだ、飲食業未経験だったもので、初やっと話しかけ方とかコミュニケーションが分かってきました。お客さんも、ウチの酒粕メニューをInstagramにあげたりしてくれて、この仕事が楽しくなってきたところです。

実績としては、『蔵開き』という日本酒のイベントで3000人位を集めたことがあります。

夢は独立して自分で飲食を経営したいですね。また、酒粕を食卓に普通にあるものにしたい、とも考えています。

 

湯澤雄一郎氏MOMTREE  (2)

湯澤:私は土曜日の夜を担当していますが、以前飲食店で働いてた頃からよく思っていたのが『楽しいお店』づくりです。

世の中に飲食店はいろいろあります。料理が美味しい、お酒が美味しい、雰囲気が良い、接客が良いなどありますが、私は人が好きで、誰と飲むのかと言うのが大事だと思ってます。

 

初めてこのお店を知った時には衝撃で、すぐやってみたいと即答しました。 友達の友達までという枠の中で『人と人とが繋がる』仕組みは素晴らしく、「誕生日会」や「日本酒会」や「天ぷら会」などイベントをやったりしています。

お客さんに楽しんでもらい、自分の庭のような感覚で来てくれるお店にしていきます。 合言葉は『また毎週』です(笑)

 

― このカフェが、このようなスタイルに行き着くためにはどのような工夫をされたのでしょう?

 

山口:開店当初はノウハウが分からなかったのでキツかったですね。店の内装も全て自分でやってスタートしたのですが、仕入れに対して採算が合わず、初月の売上は4万円。正直ガックリと来ました。

ただ、最初からあったマッチングというコンセプトはぶらさないで、PDCAを繰り返して修正していきました。リピーター率の向上と、人の集め方には特に力を注ぎましたね。黒板を使うようになったのも試行錯誤していたこの時期です。開店から5ヶ月くらいで今のスタイルになっていきました。

2号店の出店は特に考えていません。拡大よりも、DNAの継承。同じ思いの人を増やしていきたいと思っています。今後はカウンセリングをしっかりやって紹介・アシストが広がっていく場にしたいと考えています。

 

 

2周年記念イベント

―10月に2周年記念イベントをやられるそうですが、どんなイベントを企画しているんですか?

 

山口:Mom Treeは、2016年の秋で2周年を迎えます。オーナーにつながりのある友人を中心に、たくさんのお客様に支えられてきました。昨年はその感謝の気持ちを込めて、100人以上の規模で1周年記念イベントを実施しました。そして、今年は2周年。

参加者は800名を想定し、内容もさらにお客様に楽しんでいただけるようなイベントを企画しています。

 

会場は、オーナーの木村が経営に参画している豊島屋酒造』。豊島屋酒造の日本酒や、私が経営しているもんじゃ屋こぼれや』を振る舞う、ageHa PRODUCTIONにご協賛いただいたイベントスペースを設けるなど、いろいろなコンテンツを盛り込んでいます。

しかし、先ほどお伝えしたように、Mom Treeのコンセプトは『人と人をつなぐ』です。ただ、飲んで、食べて、騒ぐだけのイベントではなく、参加者同士が仲良くなれるような、Mom Treeらしいイベントにしようと考えています。

 

―なるほど。私もお店に行かせていただいたことがありますが、あの雰囲気を、800人規模で実現できたら、とても楽しそうですね!今日はお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

 

MOMTREE (1)

店内の様子

オビ 特集

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http://peatix.com/event/191868/

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