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異業種交流会 フレンドリンク ‐ 人脈形成の虎の巻!交流会主催者の人脈づくりの極意を伝授!

 

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異業種交流会 フレンドリンク ‐ 人脈形成の虎の巻!交流会主催者の人脈づくりの極意を伝授!

◆取材・文:加藤俊 オビ ヒューマンドキュメント

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昨今、異業種交流会が花盛りだ。一方で参加者の多くが名刺入れをパンパンに膨らませるだけで、そこからビジネスに繋げられないという現実がある。もらった名刺をただの紙切れで終わらせないためには、どうすればいいのだろうか。そこで日本最大級の異業種交流会「フレンドリンク」を運営する、株式会社アクセルメディア代表取締役・諏訪功氏に話を伺った。これを読めば、異業種交流会への挑み方が180度変わること間違いない!

着想は「ねるとんパーティー!」

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2月某日。都内御茶ノ水の貸会議室にて、異業種交流会が開かれていた。会場は参加者達の熱気で、人いきれに包まれていた。皆一様に名刺を交換し合い、会話を交わしている。会場の至る所で話が弾み、笑い声が零れていた。ここにいる誰もが、ビジネスチャンスを探していた。人脈を築こうとしていた……。

今日このような風景は一般的だ。日々至る所で数えきれない程、交流会は開かれている。こうした出会いの場がこれほどの隆盛を見るようになった背景には何があるのか。人脈づくりの極意の話に移る前に、諏訪社長がフレンドリンクを設立した経緯と絡めてこの点に触れておこう。

一因としてFacebookやTwitterなどのSNSサービスの普及が挙げられる。これらネット上で人と人とを繋げるサービスが、ネットに留まらず、実生活上の繋がり方まで変えていった速度には驚くべきものがある。十数年前、この展開を予想できていた人間は殆どいない。数少ない例外が諏訪社長だ。

 

株式会社アクセルメディア 諏訪 功株式会社アクセルメディア 諏訪功

「当時のビジネスシーンには、リアルな関係よりもネット上のヴァーチャルな結びつきで何ができるかを重要視している風潮がありました。しかし私は、ネットで構築された繋がりの可能性が試し尽くされたその先に、再度リアルな人と人との結びつきを求める、ネットとリアルを絡めた新しいステージがやってくる、そう考えていました」

そこで諏訪社長は異業種交流会に目を付けた。その頃の交流会は商工会議所や一部の経営層が行っているものが主流だった。多くが会食パーティーなどの形式をとり、高いお金を払いながら、それでも話を交わせるのは数人程度。限られた時間でより多くの人脈を築くには、あまり効率的とは言えなかった。

「あの頃の交流会は“合コン”みたいなもの」と諏訪社長は言う。

「合コンは女の子に会った瞬間に、当たりか外れかわかりますよね。それで外れとわかっても、社交上その場はお愛想を言い付き合わなければならない。交流会も同じでした」

人脈作りのため参加するのだから、多人数と話せる方が良い。そこで閃いたのが、かつてテレビでやっていた〝ねるとんパーティー〟の形式だった。多人数のお見合いさながら、人を総当たりさせていくシステムである。これを交流会に当てはめれば面白くなると直感したのだ。

 

その確信をもとに2001年2月、第1回の交流会を開いた。多くの人が集まると思った。意気揚々と会場のエントランスで待ち続けた。しかし待てど暮らせど誰も来ない。会場は閑散を極めた。結局、その日の参加者は1名。諏訪社長の顔は歪み通しだった。

その失敗を教訓として、大々的にメルマガやネットを利用して広告を行った。その甲斐もあり、やがて回を重ねるごとに人が列をなすようになった。しかしフレンドリンクがここまでの規模になった最大の理由は、他の点にある。その答えを紐解く為にも、そろそろ人脈形成の極意の話に移ろう。

 

 

人脈作りの心髄は「Give and Give」にあり!

フレンドリンクはこの10年を通して、年間5000名以上を集める程の異業種交流会になっている。つまりそれだけの数の人間が人脈を築こうとする瞬間を、誰よりも近い距離で目にする機会があった諏訪社長は、人脈形成の上手い人と、そうでない人との差異に気づくようになった。

極意は大まかに二つ。一つ目は交流会の限られた時間で、より多くの人に自分の印象を良く思ってもらうために「自己紹介を予め作りこんでおく」こと。この際重要なのは20秒という時間にそれを纏めることで、これが長すぎもせず、短すぎもせず、ちょうど良い按配の時間なのだそうだ。更にこの20秒で自分の特徴を2つ的確に表現する。これが相手にインパクトを与える自己紹介のコツなのだそうだ。

そして、もうひとつが人脈づくりには最も大切なことだと諏訪社長は言う。

 

「よく人脈づくりはwin─winの関係だと言います。でもそれは自分のwinがある上で、相手のwinも求めていること。交流会の場合、自分のwinを考えてはだめ。理想はGive and Takeの一歩先、Give and Giveの考えで参加するほうがいいですね」

自分に利益があったら儲けものぐらいに思考を切り替えて、まずは相手のために動くこと。これが重要になってくる。そこに徹することのできる人間のみが相手から信頼され、ビジネスへと昇華させうる人脈を築くことができるのだ。

 

この姿勢に誰よりも徹したのが、他の誰でもない諏訪社長自身だ。最たる例を挙げよう。

交流会を開いていくうちに、兼ねてよりweb制作に造詣の深かった諏訪社長は、サイト作りを依頼されるようになった。そこで仕上げたものが評判を呼び、どんどん依頼が募った。後にそれが、株式会社アクセルメディアという形に結実された。

筆者は取材を申し込む際、フレンドリンクの交流会はweb制作会社アクセルメディアの集客装置なのだと考えていた。でも実態は違った。

「よく、なぜ両社を絡めないのかと訊かれます。たぶん私には収益至上主義の考えや、会社を是が非でも上場させたいなどの欲がそこまでないのです。起業してからそこに気づいたのですけど……だめですよね」

はにかみながらそう答えた諏訪社長の言葉は、本心の吐露に聞こえた。まさにGive and Giveの精神ここにあり!である。そして数ある異業種交流会の中で、なぜフレンドリンクにこぞって人が集まるのか。答えは、諏訪社長自身が身をもってその精神を実践しているという理由に尽きるのだ。これこそがGive and Giveの有効性を示す何よりの証左だろう。読者諸兄も早速この心構えをもって交流会に挑んでもらいたい。

諏訪社長と会った後、筆者は勢いそのまま交流会に足を運んだ。そこで目にしたのが、冒頭の交流会でのシーンだ。参加者達の真剣さは、本当に新しいビジネスチャンスを生もうとする熱気を孕んでいた。そういった参加者達の高揚を見て、諏訪社長は破顔していた。今宵も数多くの人脈が築かれていることに満足げだった……。

 

オビ ヒューマンドキュメント

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諏訪功(すわ・いさお)氏…昭和48年7月24日、東京都生まれ。明治大学卒業。大学卒業後、UCC上島珈琲株式会社に入社。平成13年に株式会社アクセルメディアを設立。JEENs(日本企業家協議会)理事。現在に至る。著書に『仕事もお金も情報もみんな「人」からやってくる!-普通のサラリーマンが、経営者・出資者・ビジネスパートナーと知り合う方法』(こう書房)がある。

株式会社アクセルメディア 

〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-22-37 ストーク西新宿福星ビル3F

TEL 03-5338-6689

http://axel-media.com/

異業種交流会 フレンドリンク

http://www.friendlink.co.jp/

 

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