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株式会社藤波タオルサービス ‐ 新商品によるマーケット開拓でおしぼり業界の地位向上を!

 

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株式会社藤波タオルサービス ‐ 新商品によるマーケット開拓でおしぼり業界の地位向上を!

◆取材:綿抜幹夫

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株式会社藤波タオルサービス 藤波璋光氏株式会社藤波タオルサービス代表取締役会長 藤波璋光(ふじなみ・あきみつ)氏…昭和16年(1941年)、東京都杉並区に生まれる。中学校を卒業後、富士精密工業に入社。同時に、東京都立荻窪高等学校定時制課程に就学。後に卒業。昭和42年(1967年)、藤波タオルサービス創業。昭和51年(1976年)、株式会社藤波タオルサービス設立。代表取締役社長。平成25年(2013年)、代表取締役会長。 /相談役 藤波貞栄

『アロマおしぼり』『抗ウイルスおしぼり』と画期的な商品を次々と世に送り出し、おしぼり業界に新風を吹かせる株式会社藤波タオルサービス。本誌10月号では藤波克之社長から話を聞いたが、二度目の取材となる今回は創業者である藤波璋光会長にご登場いただこう。相談役である貞栄夫人にもご同席願い、創業から黎明期にかけてのエピソードや、二代目克之氏について、また同社の今後について語っていただいた。

藤波タオルサービス創業まで

藤波璋光会長は昭和16年(1941年)、杉並区高円寺生まれの73歳。ギターや三味線の弦、テニスラケットのガットなどを扱う『藤波ガット研究所』を経営していた父が戦死してしまったこともあり、中学を卒業後すぐに就職の道を選ぶ。就職先は『富士精密工業』。終戦まで世界有数の航空機メーカーだった『中島飛行機』が、敗戦を受けて解体され生まれた12社のうちの1社で、社員数およそ3000人という大企業だった。ちなみにこの富士精密工業、やがてプリンス自動車工業との協業・合併を経て、最終的には日産自動車と合併し今日に至っている。

ここで同氏は、ペンシルロケットの開発者として知られる『日本の宇宙・ロケット開発の父』糸川秀夫博士が率いる部署に配属される。宇宙開発やロケットに関する業務を手がけるこの部署で、プロペラエンジンやレシプロエンジンのオーバーホール、36気筒の巨大なシリンダーの解体やメンテナンス、試運転など、様々な技術を身に付ける。こうして技術者として機械に強くなり、これがやがて藤波タオルサービスにおける機械の導入や工場の設計に活かされる形となる。

 

現在でも交流のある善き仲間に恵まれた同社での生活だったが、当時は『学閥』がはびこり、学歴がなくては出世できない時代。中卒の同氏も例外ではなく、「大学出の連中に負けてたまるか」という気持ちを胸に、9年ほどで辞することとなる。

その後、失業保険を受給しながら、妹の嫁ぎ先だったクリーニング店を手伝っていたあるとき、出入りの業者が「これからはおしぼりが面白い」と言うのを耳にする。夜間学校の帰りによく寄っていた喫茶店で出会った『おしぼり』というサービスに感銘を受け、「モノのサービスはなくなるが、心のサービスは残る」という気持ちを持っていた同氏。

当時、職人がワイシャツを1枚作る報酬が40円だったが、おしぼりは不景気のときほどもてなしとして供したくなるとみていたことから、同じ40円を稼ぐならおしぼりの方が将来性があると考えるようになる。こうして独立創業を考え始めていた同氏だったが、タバコ屋でもらったマッチ箱にたまたま記されていた『この道より 我を生かす道なし この道を歩く』という武者小路実篤の言葉が決め手となり、昭和42年(1967年)、26歳で独立。これが創業48年目を迎える藤波タオルサービスの始まりである。

 

藤波タオルサービス黎明期 

株式会社藤波タオルサービス (3)現在の同社外観。日本の伝統文化であるおしぼりを扱う同社のイメージカラーは赤と黒で、雅さを連想させる色である。

はじめは10坪の自宅を改装してスタートした藤波タオルサービス。パート探しに窮する中、「パートさんを探すよりも、結婚してしまえば働き手が増える」と、創業4年目に貞栄夫人と結婚する。「運の尽き」「サダエじゃなくてサザエなんです。お金が足りないって追いかけてくる」「昔は(私が)オイと呼んで(妻が)ハイと言ってたのが、今は逆ですよ」と冗談を飛ばすが、貞栄氏も「運の尽きでしたね」「(夫は)巳年だから執念深いんですよ」とやり返す。その息のあった掛け合いは、長年連れ添った夫婦ならではのもの。

結婚44年、二人三脚で同社を発展させ、業界の革命児となる二代目社長を生み育てた二人に、克之氏について尋ねると、克之氏の入社以降、優秀な社員が続々と育っているほか、ISO9000を取得するなど、自分(璋光氏)にできなかったステップアップを次々成し遂げていると評価する。技術者であった璋光氏から、経営を学んだ克之氏へ。結果にも表れているが、磐石のバトンタッチと言えそうだ。

 

新商品『抗ウイルスおしぼり』 

昨年9月に克之氏に社長を引き継ぎ、会長職に就いた璋光氏だが、相談役の貞栄氏と共にいまなお現役だ。飲食店をルート営業する従来通りの業態では先が見えていると分析する同氏の「夢がないと意味がない、夢を創れ」との号令の下、エステサロンやショールーム、IT企業オフィスなどの新たな市場を開拓した『アロマおしぼり』で業界をあっと言わせた同社。

株式会社藤波タオルサービス (1)今年5月に販売を開始した新商品「抗ウイルスVBケア」

次なる一手は、今年5月に販売開始した『抗ウイルスVBケア』だ。東工大・慶應大発ベンチャーとの産学連携により共同開発され、特許も取得しているVB=ウイルスブロック技術によるこの使い捨ておしぼりの持つ潜在的な市場は、医療や介護・福祉業界など幅広い。

人口減少をものともせず、アロマおしぼり、抗ウイルスおしぼりと新たなマーケットを開拓し続けている同社の売上は右肩上がりだ。

 「おしぼりの社会的地位を上げたい」一心で、世の中の人に知ってもらおうと新商品開発に注力する同氏。創業者として、「たかがおしぼり屋」と下に見られ、バカにされた悔しさは忘れることがない。また同時に、同社を今日まで支えた従業員への感謝を口にし、貞栄氏も「これからは、残業などとっさの作業をお願いしても、いやな顔ひとつせずに付いてきてくれた社員やパート社員に、とにかく恩返しをしたい」と重ねる。まずは最前線を担う配送マンから楽をさせたい、いい思いをさせたいと語る璋光氏は、ひとつの目標として、彼らに宅配業者のドライバーよりも良い待遇を与えたいという。すかさず貞栄氏から、「まだまだ実現できていないんですけどね」と突っ込まれてしまったが、同社の快進撃をみていると、その日は遠くなさそうだ。

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株式会社 藤波タオルサービス

〒186-0012 東京都国立市泉1-12-3

℡ 042-576-9131

http://fujinami.co.jp

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