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株式会社Growther(グローサー)– 企業のマーケティング課題に、専門家人材をプロデュース

 

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株式会社Growther(グローサー)– 企業のマーケティング課題に、専門家人材をプロデュース

◆取材:加藤俊 /文:菰田将司

オビ ヒューマンドキュメント

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Bizlink(以下、ビズリンク)というサービスを提供する、創業2期目を駆け抜けるベンチャー企業、株式会社Growther(以下、グローサー)。その代表である姜大成さんは「想いのある企業の成長やブレークスルーをプロデュースしたい」と話す。

企業が本来持っている能力を最大限に活かすためにはどうしたらよいのか、ビズリンクはそれを提案してくれるというのだ。

会社の未来を孤独の中で考え抜いている経営者にとって、ビズリンクは壁をぶち破るための新たな解決策を示してくれている。

 

 

企業の力を最大限活用できる人を

ビズリンクは、企業が問題に直面した時に、独立経営者やフリーランスなど、その分野で活躍するプロフェッショナルである「エキスパート」を選定してマッチングしてくれるサービスだ。

現在300人近くの各分野の専門家が登録しており、彼らの助力を希望する人は、週の数日から業務委託などのフレキシブルな形態で「助っ人人材」に業務を依頼することができる。

 

「自社のリソースだけでは解決できない課題に対して、特定の分野に精通した専門家を月に数日から招き入れることで助けを得られます、というのがコンセプトです。企業にとっては単なるアウトソーシングの関係ではなく、より社内に入り込んだ距離感で問題解決に向けて伴走してもらうことができるのが特徴です」(姜代表)

 

登録している専門家は、大手web代理店や戦略PR代理店など有名企業・専門のエージェントなどでマーケティングのコンサルティングや全体施策の総合プランニング、実働支援等をしていた30代から40代が多い。また、最近では20代後半から30代前半の若い世代でも、起業したばかりの人の登録も増えている。

 

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「一言でマーケティングといってもその分野は様々で、webサイトの制作からサイトへの集客、ECチャネルでの商品企画・販売、SNSを用いたファン作りやPRによる認知獲得・ブランディングまで、そのノウハウは細分化されています。通常、マーケティングの専門家といっても、細かい領域で見ればそれぞれに得意不得意があります。

企業が抱える各問題に精通した専門家が数多く登録していることによって、高いマッチング率の実現と、場合によってはチームでの課題解決に繋げることができることが特徴です」

 

とは言っても、企業によっては、自分たちが伸び悩んでいる問題のポイントそのものがまだ分からない、というところも多いのではないだろうか。

その点について、姜代表は『課題の地ならし』という言葉を使って説明する。

 

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「webが大事だ、マーケティング戦略がどうだと世の中では当然のように言われていますが、オーナー企業さんでは特に、実際に自社のどこにどんな問題があるのかを明確に把握している経営者さんは、驚くほど少ないのが現状です。

我々がサービスをスタートさせたのは昨年の四月ですが、当初は相談に来た企業さんの質問を蓄積していき、ゆくゆくはアルゴリズムで分析して提案を最適化する考えだったものの、その考えは甘すぎました。

多くのお客さんにお会いし、課題をヒアリングさせて頂く中で『そもそも自分の身体のどこが悪いのか解っていない、病気の相談に来られた患者さん』に近いものがあるとわかりました。

ですから、まずはそこを問診する対面型のスタイルに変更し、各分野の問題を整理できる業界経験者の社員がしっかりと与件をヒアリングをすることで『経営課題の地ならし』をしてから適材を送り込む」というスタイルに変更しました。

 

 

では、そのように問題点を見つけ出し、解決できた事例にはどういうものがあるのだろうか?

 

「ある住宅設備家電のメーカーさんの例ですが、そちらの企業さんは直近三年の売上が伸びていないという問題を抱えていました。

そこで現状を分析したところ、Eコマースの売上比率が上がっている業界にも関わらず、その分野に詳しい社員がいないことで市場の変化を取りこぼしていました。そこで、弊社社員の選定により、大手ECモール運営企業と事業会社で経験を積んだ専門家に依頼して分析を行いました。

すると、ネットのショッピングサイトを見に来る人は多いにも関わらず、それが購買に繋がっていないという課題が浮かび上がってきました。

 

そこで、月の数回、専門家による定例会で改善のためのアドバイスをいただき、転換率の改善とスマホへの対応、型番商材の基本的な販売戦略などをお伝えして社内で実践いただいたことで、結果、三ヶ月で1,200万円の売上増加(単月比較)に繋がりました。

継続的な売上向上と社内でのノウハウ蓄積が進んだことにクライアントさんも大変喜んでくれたことで、ショッピングサイトだけでなく、会社のHPの見直しも手伝ってもらいたいという新しい案件に繋がりました」

 

このような、課題感があるにも関わらずそれが言語化できていない経営者を手助けすることで、伸び悩んでいる企業の多くの成長をプロデュースできる、と姜代表は言う。

 

「なぜ売れないのか、どうしたら売れるのか。そこで足踏みしている企業が悩んだ挙句、たまたま営業に来てくれた代理店などに“丸投げ”することで楽になり、本当は高いお金を払い続けてしまっている。

私たちは、そのような過去に専門業者に依頼をしたことがあるけど成果が出なかったなど、パートナー選びに悩める企業の方と相性がいいと思います。

グローサーは、会社や自社の商品・サービスに思い入れを持ち、成長のための突破口を探し求めている社長さんと話をしたいのです。そうすれば、弊社から人をお送りするという契約にはならなくても、課題のヒアリングから何らかの診断書をお出しすることができますし、それを次の成長のためのアイデアに役立てていただけると思っています」

 

 

優秀な人材を資本(キャピタル)と考え「流通」させることで、「機会の不均衡」をなくしたい

「私は元々銀行で働いていました。大学生の時にリーマンショックを経験し、父親の黒字倒産を経験したことで、お金の流通で想いのある経営者を救いたいという気概をもって就職したんです。

ですが、間接金融独自の構造的な商習慣を前に理想と現実の壁にぶつかりました。結果、お金の流通も大事だけれども、金融の仕組みには限界があると感じ、お金を引っ張ってきたり運用をするのは人であり、人というリソースが潤わないと経営の現場は何も変わらないという思いから、インテリジェンスのアイコモンという顧問事業の立ち上げに参画し、人材の流通に携わり始めました。

そうした中で、オーナー企業や老舗企業ほど、デジタルやマーケティングに対応できていないことで、多くの経営者の方がチャンスをものにできていないと感じたことから、マーケティングに強い人材を集めて特化してスタートさせたのが、現在のグローサーの事業に繋がっています」(姜代表)

 

手元にお金が全くないままでスタートしたので、資本金は数十万円。インテリジェンスの社員であるうちにカード会社を駆け回り手元に数百万円をかき集めての創業だったという。

 

「起業をした時は、累積の債務がマイナス300万円になったら、自分には事業の才能がないから止めようと決めてスタートしました。月30万円を使ったら10ヶ月の入金ゼロで事業はたたまなければいけない。

それでダメなら、この事業はダメなんだと。そうしたら、自分を買ってくれたお客さんの支えがあって、二ヶ月目には何とか売上が立って黒字になり、そこからは紆余曲折ありながらも右肩上がりで続けられています」

 

「とはいえ、偉そうなことを言いましたが、自分は熱さだけ、熱い気持ちだけでやって来れてます」と笑う姜代表。想いのある経営者と、そうした想いに力を貸したいというエキスパートを、熱い気持ちで繋げて来たのだと振り返る。

 

専門家人材(ヒューマンリソースキャピタル)を、「所有」から「シェア」に

 シェアリングは今のビジネスシーンのキーワードだ。部屋や車のシェアだけでなく、個人の知見やノウハウなど各種の様々な物やサービスが、インターネットを通じて交換・共有されることでムダのない経済が進んでいる。世界的に拡大しているシェアリング市場は2013年の150億ドルから、2025年には3,350億ドルにまで拡大するという予想も出されている(PwC調べ)。

 

専門家人材(ヒューマンリソースキャピタル)も同じだと、姜代表は話す。

「今まで、人的資本を大企業が囲い込んでしまっていたことで、資本を持てる強者が人材を集められ、持たざる者は機会の創出が出来ないまま格差が拡大してしまっていた。こうした硬直感が、そのまま経済全体の停滞に繋がっているように感じます。

だからこそ、新しい仕組みと共感型のビジネスマッチングによってこの格差に逆の流れを起こさせて、持続的でワクワクするような新しい社会を作っていきたいと思っています。固定概念という構造的な枠組みを内外からぶっ壊すことで、社会は変えられると信じています」

 

伸び悩む中小企業が求めても得られなかった人材を、共感される想いをもってシェアしてもらうことで、プロジェクトに協力してもらうことができる。姜代表の言葉は、眠らされている日本のチカラに、飛躍のチャンスを与えてくれている。

 

オビ ヒューマンドキュメント

<プロフィール> 姜 大成(かん・てそん)氏…代表取締役CEO。2009年朝鮮大学校卒。銀行での営業と、株式会社インテリジェンスの新規事業であったi-common(アイコモン)の立ち上げを経て、2015年に株式会社Growther設立。「専門家人材の流動化を加速させることで、新しい資本主義のあり方を実現する」べく、専門家人材のマッチングサービス「Bizlink(ビズリンク)」を展開している。

 

株式会社Growther

〒106-0041 東京都港区麻布台1-4-3 エグゼクティブタワー麻布台702
TEL: 03-5545-3168

http://growther.co.jp/

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