オビ コラム

老舗の業務用電熱メーカーが生み出したヒット商品。成功を支えた3ステップマーケティング®とは!?

◆文:村松勝(株式会社ミスター・エム)

株式会社ミスター・エム (1)

 

テレビや雑誌・新聞で話題に!ヒット商品で売上10倍増の実話ご紹介

はじめまして。マーケティングディレクターの村松勝と申します。私は、中堅・中小企業向けに、価格競争に巻き込まれないための商品やサービスのブランドづくりを支援しています。これまでに様々な業界のマーケティング支援を行ってきました。

そんな中で、本日は、本年度新聞やテレビでもヒット商品として取り上げられた、私どものお客様の成功事例をお伝えさせていただきます。

 

東京元浅草にある株式会社石崎電機製作所は、今年で創業85年を迎える老舗の電熱メーカーです。SURE(シュア―)のブランドで、戦前より、半田ごてや熱風機など業務用の電熱機器を製造販売しており根強いファンも多いです。数年前より家庭用アイロン市場に参入するも、価格競争に巻き込まれ苦戦が続きました。そこで、抜本的なマーケティングの見直しが必要となりました。マーケティングの見直しには、大きく以下の3つのステップで課題を捉える必要があります。

 

<3ステップマーケティング®の考え方>

ステップ1

「商品の差別化」お客様のニーズにこたえ且つ競合より優れたポイントはどの点か?

ステップ2

「表現の魅力化」差別化されたものがお客様にとって魅力的な表現となっているか?

ステップ3

「集客の効率化」商品を認知してもらい購買行動を促す効率的な集客導線があるか?

 

よくマーケティングは難しいイメージをもたれますが、課題をシンプルに捉えるとこの3つに集約されます。いかがでしょうか?シンプルに捉えると理解しやすくなりませんか?

重要なことですが、理解している経営者は少ないものです。もし、商品が思うように売れない場合は、どこに問題があるかを見極める必要があります。これを間違えるとよい結果は出ません。

石崎電機製作所のケースでは、差別化の捉え方や魅力化において大幅な改善を加え「男前アイロン」として新しいブランドに生まれ変わりました。そして、集客の効率化においては、広告は一切行わず、PR(メディアに取り上げてもらう活動)を中心に展開しました。

このように、3ステップマーケティングの流れ通りに企画を見直しフルリニューアルを行いました。結果として、発売当初より前年同月比売上10倍以上を達成し、今年に入ってテレビや雑誌・新聞などでも紹介されるヒット商品になりました。

 

これを読まれているあなたがもし、商品開発に投資を行うようであれば、本事例に習いまずマーケティングをしっかり学んでほしいと思います。

ポイントは、「作る前に売る!」つまり、マーケティング思考でしっかり企画を詰めてから、投資や商品生産を行っていただきたいということです。この事例から、少しでも皆様の気づきにつながりましたら幸いです。

 

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株式会社ミスター・エム (2)

Marketing Director/株式会社ミスター・エム 代表取締役 村松勝(むらまつ まさる)

株式会社電通ワンダーマン・ケイトージョンソン(現・電通ワンダーマン)にて、大手企業各社のマーケティング支援を行う。2007年に株式会社ミスター・エムを設立。中堅・中小企業の支援を開始する。格競争を回避し、“新しいブランド価値”を創造する数少ないマーケターの一人。

著書:儲ける会社!が知っている 結果の出るマーケティングのやり方・使い方(明日香出版社)

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