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原幸子四段 囲碁コラム 依田紀基九段 依田塾 |現代囲碁界きっての豪傑・依田九段伝説

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●○囲碁コラム○● 依田紀基九段 依田塾

現代囲碁界きっての傑・依田九段伝説

依田塾 塾長代行 原幸子四段

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 凡人の理解を超越する天才の奇行とは……

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囲碁のプロは、全国に数多いる強豪少年少女の中から、厳しい生存競争を勝ち抜いたまさに天才だ。その天才集団であるプロ棋士の世界で、輝かしい実績を残してきたプロの中のプロ、天才の中の天才が依田紀基九段である。

名人4期、碁聖6期を含む国内獲得タイトルは35を数える。また、世界戦においても無類の強さを発揮。今では中国、韓国に後れをとると言われる日本囲碁界にあって、その戦績は特筆に値する。

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若くして頭角を現し、多くのタイトルを獲得したエリート棋士・依田九段だが、『最後の無頼派』とも言われている。その豪快エピソードを妻である原幸子四段に伺った。

 

●エピソード1『水道料金7万円事件』

ガスコンロ

「とにかく主人はびっくりするくらい何もできないんです。例えばガスコンロの火が消せない(笑い)。新婚当初は、私も急に仕事は辞められなかったので、地方に行くこともあったのですが、それでも新婚なんだから家事をちゃんとやろうと思っていました。主人が困らないように料理を作って、あとは温めるだけにして出かけるわけです。

で、帰ってみるととりあえず無事に生きてはいるんですが、ひげは伸び放題、ビール缶は散乱し、なんとガスコンロに火がついたまま。消し方がわからなくて何日か火が出っぱなしだったそうです。

 

こんなこともありました。結婚して、主人がそれまで住んでいた部屋を引き払う時、水道料金の督促状があったんです。なんと水道代7万円。独り暮らしで7万ですよ。たぶん、出しっ放しで放置したんでしょうね。

ですが、『俺がこんなに使うわけがない』と文句を言いに行ったそうです。すると、水道局側が『半値にしましょう』と譲歩してくださったんですが、主人は『使ったんならちゃんと満額払う。だが半額の根拠はなんだ!』と怒り狂ったそうです」

 

 

●エピソード2『カジノで賞金分前払い事件』

カジノ

「タイトルを獲得しようかという時期に入って、当然収入も増えていったわけですが、その使い方も豪快でした。カジノに入り浸りで、韓国などでは上得意様。行けばスッと奥のVIPの部屋に通されるほどでした。チップの色がぜんぜん違うわけです。もちろん勝つ気満々ですが、囲碁みたいに勝てるわけもなくて。

 

ある時、大事な世界戦の前に、その賞金分を先にカジノですってしまうんです。ですが、そうなるとがぜん頑張ってその分を試合で取り戻してしまうんですよ。

『せっかく勝っても意味ないじゃない』なんて問い質すと、『カジノで負けた分を取り返すために頑張って優勝するのと、何もないから優勝もできないのと、どっちがいいの?』って大真面目に答えるわけです。

 

理想はカジノなんか行かないで、囲碁はしっかり優勝することなんですが、カジノで負けることで、モチベーションが上がるのなら仕方ないのかなと。だけど、不思議なことに負ける金額が、賞金とほとんど一緒。もしかするとカジノ側がうまいこと操作していたのかも(笑い)」

 

 

●エピソード3『ファミコン三國志Ⅱやり続け事件』

ファミコン

「一時期のカジノから、興味の対象が変わって、何故かファミコンに凝りだしたんです。時代はとっくに次世代機(プレステやセガサターン)に変わっているのに。遊ぶのはもっぱら『三國志Ⅱ』。最新版ではなくⅡをひたすらやり続けて、結局7年もこればかりでした。

最初の頃は1日20時間もやっていたんです。自分の領地にいる呂布(最強の武将)が負けたりするとコントローラーを投げつけて怒り出す始末で(笑い)。

 

ですが、さすがにタイトル戦の時期になると、わずかに残っていた自制心が働くんでしょうね。ファミコンとソフトを私に渡して『遠くに捨ててきてくれ』って。捨てるのはいいんですが、対局が終わるとまたすぐやりたくなって、対局会場のある地方で中古ゲーム屋巡りをしてでも何とか入手して、ホテルで早速ゲームをする。外国に行っても同じ。捨てちゃ買い、捨てちゃ買いの繰り返しでした。まあ、カジノで大枚すっちゃうより、はるかに健全でしたが(笑い)」

どこか昭和の香りがする豪傑・依田九段。平成の世には貴重な存在と言えるのではないだろうか。

◆聞き手:小川 心一

 

※依田九段のエピソードは、小沢一郎に囲碁を指導していることや、漫画ヒカルの碁の棋士 倉田 のモデルになったことなど他にも数多い。気になる方は、ニコニコ大百科を読んでほしい。

 

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●プロフィール

原幸子(はら・さちこ)四段…昭和45年東京都生まれ。昭和56年院生。昭和63年入段、平成3年二段、4年三段、11年四段。依田紀基九段は夫。依田九段が主宰する『依田塾』の塾長代行を務めている。

〒102-0082 東京都千代田区一番町10-14 相模屋第二ビル4階

TEL/FAX 03-6272-6367

http://www.yodajuku.com/

 

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