次世代の産業を担う【中小企業】初めて明かされる秘話
日本再生の鍵を探せ 企業x学校物語

大事の前の食事!?

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大事の前の食事!?

◆文:大高正以知

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クラーク博士「少年よ、何をしている。遊んでる場合ではないぞ」

困っている人に食べ物を届けるヒーロー「やだなぁ博士。遊んでなんかいないよ。これからパンを届けにいくんだ」

クラーク博士「パンだと?パン屋のアルバイトでも始めたのか?」

困っている人に食べ物を届けるヒーロー「アルバイトじゃないよ。言ってみれば僕のライフワークさ。お腹を空かしている人がいたら、どこへだってパンを届けにいくんだ。だって気の毒だろ?お腹が空くってホントに辛いんだから」

クラーク博士「おい、少年。人はパンのみに生きるに非ずって聖句を知っているか?」

困っている人に食べ物を届けるヒーロー「うん。知ってるよ。博士の大好きなキリストさんの言葉だろ?」

クラーク博士「意味は分かるか?」

困っている人に食べ物を届けるヒーロー「う~ん。分かんない」

クラーク博士「じゃあ教えてやろう。人はお腹を満たすだけに汲々していてはいけない。神のお言葉によく耳を傾け、何をすべきかを考えて行動しなさいという意味だ。少年よ。今この国はGDPの2倍を超える借金を抱えて苦しんでおる。しかもこの先、TPPで世界と渡り合っていかなければいけない。やがてお前たち少年が、その最前線に立って働かねばならないときがくる。それに比べれば目先の空腹なんぞ、取るに足らん小事と言っていい。大事を見失ってはいかんぞ」

困っている人に食べ物を届けるヒーロー「ふ~ん。じゃあやっぱり僕はパンを届けにいかなくちゃ。だって知ってる?日本は毎年40人前後、多い年は90人も食料の不足で死んでるんだよ。最近もほら、若いお母さんと幼い子供がアパートで餓死したじゃないか。確かにパンのみに生きるに非ずだけど、パンがなければ生きることすらできないんだよ」

クラーク博士「ムムッ。そ、それは本当か、少年」

困っている人に食べ物を届けるヒーロー「ホントだよ。とくに多いのが50代男性の餓死なんだ。いわゆる働き盛りだから、プライドもあって生活保護の申請をしないんだね。よく偉い人たちが、生活保護を受けるやつは人間じゃないみたいなことを言うけど、それは自分たちが恵まれているからなんだ。確かに働けるのに働かないで生活保護を受けている人もいるだろうけど、働きたくとも働けない人がほとんどなんだよ。あ、いけない。もうこんな時間だ。急がなくちゃ」

クラーク博士「うう、うん。そ、そうだな。少年よ、大志を抱いてパンを届けるがいい。ほら、私のも持ってけ」

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