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長島寿恵の健康コラム

秋はネギを食べて、疲労回復と免疫力アップ!

 

秋は実りの秋、収穫の季節です。植物は成長する夏の季節から、秋は実を結ぶ季節となります。

 

私達も夏は汗をかいて発散が盛んに行われますが、秋になると、毛穴や汗腺が閉じて汗もかきにくくなります。よって、皮膚に潤いのない方はカサカサに乾燥しやすくなります。そうすると皮膚の機能も落ちてしまいます。

 

そして、皮膚での働きの1つである皮膚呼吸が思うようにいかなくなると、咳やぜんそくなどが起こりやすくなってしまいます。

 

漢方医学でも秋は「肺」に負担がかかりやすいと考えます。大腸や鼻にも影響を及ぼします。

 

そしてこの「肺」は味ですと、「辛」いものを好みます。キムチやからし、胡椒、山椒、唐辛子、わさび、玉ねぎ、にんにく、シソ、生姜などをお料理に加えてみましょう。

この時、少しは肺の働きを補いますが、多くを摂り過ぎると肺の負担になりますので、気をつけましょう。

 

また、肺を養う野菜として「葱(ネギ)」があげられます。

 

◎葱の性質

辛、滞っているものを発散させて気血をめぐらせます。少し身体を温める働きがあります。

 

◎葱の効果

葱の青いところには、ビタミンAやカリウム、 葉酸、カルシウムなどが豊富に含まれます。粘膜や皮膚を丈夫にしたり、免疫アップが期待できます。

葱の白いところにはアリシンや、カルシウム、カリウムなどが含まれます。アリシンは、ビタミンB1の吸収を高めるので、疲労効果や身体を温める効果が期待できます。

 

kenko_column10_negi◎秋は葱料理を積極的に摂るようにしましょう

・薬味に葱をたっぷりと(お味噌汁、納豆、お豆腐)

・焼き鳥風、葱と鶏肉の炒めもの

・葱チャーシュー

・葱ぬた

・葱入り卵焼き

・葱入り野菜炒め

 

いろいろなお料理に葱は合います。発散作用が落ちてくる秋の身体の働きを助けてくれます。

また皮膚が乾燥しやすい方は、お風呂上りに乾燥しないように保湿成分を皮膚にすりこみましょう。皮膚のマッサージにもなり、免疫力アップに繋がります。
 
 

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●プロフィール/長島寿恵(ながしま・ひさえ)
青森県八戸市生まれ。東京薬科大学卒業。薬剤師、健康運動指導士、睡眠健康指導士上級、西東京糖尿病療養指導士、健康・食育マスター(財団法人日本余暇文化振興会認定)、日本メンタルヘルス研究コース終了。多彩な資格をもったユニークな健康づくり専門家として、全国で運動や、食生活、心の在り方の改善を提唱する講演活動を行っている。趣味:武道、ピアノ

★オフィシャルサイト「ヒサエ・スタイル」 http://hisae-style.co.jp/

★詳しくは、ヒサエ健康塾のホームページをご覧ください。http://hisaestyle.com

 

 

◆2016年9月号の記事より◆

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